Communications Server サイト
トピックの最終更新日: 2010-10-07
Lync Server 2010 では、Communications Server コンポーネントを配置するネットワーク上のサイトを定義できます。 サイトとは、ネットワークの地理的な場所を表します。また、サイトは、単一のローカル エリア ネットワーク (LAN) や高速の光ファイバー ネットワークどうしが接続された 2 つのネットワークといった、高速で遅延の少ない、良好な状態のネットワークによって接続されたコンピューターの集まりです。 Communications Server サイトは、Active Directory サイトや Microsoft Exchange サイトとは異なる概念であることに注意してください。
各サイトは、最低 1 つのフロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーを配置した中央サイト、あるいはブランチ オフィス サイトのいずれかです。 各ブランチ オフィス サイトは、1 つの中央サイトとのみ関連付けられ、ブランチ オフィス サイトのユーザーは、Communications Server 機能のほとんどを関連付けられた中央サイトのサーバーから利用します。各ブランチ オフィス サイトには、最低 1 つの公衆交換電話網 (PSTN) ゲートウェイが配置されており、さらに仲介サーバーを配置することもできます。 別の方法として、ブランチ オフィスでは、存続可能ブランチ アプライアンスを実行することもできます。これは、Lync Server 2010 で導入された、PSTN ゲートウェイを Communications Server 機能の一部と組み合わせる新しいデバイスです。
存続可能ブランチ アプライアンスを展開しているブランチ オフィスは、ワイドエリア ネットワークの障害時の復元力に優れています。 たとえば、存続可能ブランチ アプライアンスを展開しているサイトでは、ブランチ オフィス サイトと中央サイトを接続するネットワークが停止している場合でも、ユーザーは引き続きエンタープライズ VoIP の通話を発信、受信できます。 存続可能ブランチ アプライアンスと復元の詳細については、「ブランチ オフィスの復元」を参照してください。