DNS 負荷分散エッジ プールのトポロジの定義
トピックの最終更新日: 2012-05-21
内部トポロジとエッジ トポロジを構築するにはトポロジ ビルダーを使用する必要があり、エッジ サーバーを展開する前に 1 つ以上の内部フロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーを設定する必要があります。次の手順を使用して、負荷分散されたエッジ プールのエッジ トポロジを定義し、「トポロジの公開」および「エッジ インストール用のトポロジをエクスポートして外部メディアにコピーする」の手順を使用して、トポロジを公開してエッジ サーバーで使用できるようにします。
注: |
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内部エッジ インターフェイスと外部エッジ インターフェイスでは、同じ種類のロード バランシングを使用する必要があります。1 つのエッジ インターフェイスで DNS ロード バランシングを使用し、もう 1 つのエッジ インターフェイスでロード バランサー機器を使用することはできません。 |
サーバーの役割を追加または削除する際に、トポロジを正常に公開したり、有効または無効にするには、RTCUniversalServerAdmins グループおよび Domain Admins グループのメンバーであるユーザーとしてログインしている必要があります。サーバーの役割を追加するために必要な管理者の権限およびアクセス許可を委任することもできます。詳細については、Standard Edition サーバーまたは Enterprise Edition サーバーの「展開」のドキュメントの「セットアップのアクセス許可の委任」を参照してください。その他の構成変更の場合は、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーシップのみが必要となります。
内部トポロジを定義および公開したときにエッジ トポロジを定義し、以前に定義したエッジ トポロジを変更する必要がない場合は、再度定義して公開する必要はありません。次の手順は、エッジ トポロジを変更する必要がある場合にのみ実行してください。以前に定義および公開したトポロジをエッジ サーバーから利用できるようにする必要があります。これを行うには、「エッジ インストール用のトポロジをエクスポートして外部メディアにコピーする」の手順を使用します。
重要: |
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エッジ サーバーからはトポロジ ビルダーを実行できません。フロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーから実行する必要があります。 |
DNS 負荷分散エッジ サーバー プールのトポロジを定義するには
トポロジ ビルダーを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server トポロジ ビルダー] の順にクリックします。
コンソール ツリーで、エッジ サーバーを展開するサイトを展開します。
[エッジ プール] を右クリックして、[新しいエッジ プール] を選択します。
[新しいエッジ プールの定義] で、[次へ] をクリックします。
[エッジ プール FQDN の定義] で、次の操作を実行します。
[プールの FQDN] に、エッジ プールの内部接続用の完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力します。
重要: Lync Server、エッジ サーバー、およびプールの FQDN を割り当てる場合に使用できる文字は、標準文字のみ (A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9、およびハイフン) です。Unicode 文字およびアンダースコアは使用しないでください。一般に、外部 DNS および公的 CA では、FQDN に非標準文字はサポートされていません (証明書で FQDN を SN に割り当てることが必要になります)。DNS サフィックスをコンピューター名に追加する方法の詳細については、「エッジ サポートの DNS レコードの構成」を参照してください。 [複数コンピューターのプール] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[機能の選択] で次の操作を行います。
SIP アクセス、Lync Server Web 会議サービス、および音声ビデオ エッジ サービスに単一の FQDN と IP アドレスを使用するよう計画している場合、[単一の FQDN と IP アドレス] チェック ボックスをオンにします。
重要: 単一の FQDN と IP アドレスを使用すると、必要な IP アドレスの数は少なくなりますが、インターフェイスごとに異なるポートを使用する必要があります (既定では、アクセス エッジに 5061、Web 会議エッジに 444 を使用)。ポート 5061 や 444 などを使用した通信がファイアウォールやプロキシで許可されていない場合、それらの背後に存在する外部ユーザーが展開に接続できないことがあります。したがって、複数の FQDN と IP アドレスの選択を使用して、各インターフェイスにポート 443 を割り当てることをお勧めします。 フェデレーションを有効にする場合は、[このエッジ プールのフェデレーションを有効化 (ポート 5061)] チェック ボックスをオンにします。
注: このオプションを選ぶことは可能ですが、組織内の 1 つのエッジ プールまたはエッジ サーバーのみ、フェデレーション用に外部に公開できます。パブリック インスタント メッセージング (IM) ユーザーを含め、フェデレーション ユーザーによるすべてのアクセスが同じエッジ プールまたは単一エッジサーバーを通過します。たとえば、ニューヨークとロンドンにそれぞれ展開されているエッジ プールまたは単一エッジ サーバーが展開に含まれている場合、ニューヨークのエッジ プールまたは単一エッジ サーバーでフェデレーション サポートを有効にすると、フェデレーション ユーザーの信号トラフィックはニューヨークのエッジ プールまたは単一エッジ サーバーを通過します。これは、ロンドンのユーザーとの通信の場合でも同じです。ただし、ロンドンの内部ユーザーがロンドンのフェデレーション ユーザーを呼び出す場合は、音声ビデオ トラフィックにロンドンのプールまたはエッジ サーバーを使用します。 パブリック向け IP アドレスにネットワークアドレス変換 (NAT) を使用したい場合、[The external IP address of the Edge pool is translated by NAT (NAT を使用してエッジ プールの外部 IP アドレスを変換する)] チェックボックスをオンにします。
[次へ] をクリックします。
[外部 FQDN] で次の操作を行います。
[機能の選択] で、単一の FQDN と IP アドレスの使用を選択しなかった場合は、エッジ プールの公開側用に選択した FQDN を [SIP アクセス] に入力します。[Web 会議] に、エッジ プールの公開側用に選択した FQDN を入力します。[オーディオ/ビデオ] に、エッジ プールの公開側用に選択した FQDN を入力します。既定のポートを使用します (既定では、ポート 443)。この選択が推奨されます。
注: これらのポートは、プールの公開側の仮想 IP (VIP) FQDN になります。このオプションを選択すると、潜在的な接続の問題を防止できるだけでなく、3 つすべてのサービスに同じポート番号を使用できるため、構成を簡素化することもできます。 [機能の選択] で SIP アクセス、Web 会議サービス、および音声ビデオ エッジ サービスに単一の FQDN と IP アドレスを使用するように選択している場合、[SIP アクセス] に外部 FQDN を入力します。
注: このオプションを選択する場合、各エッジ サービスに異なるポート番号を指定する必要があります (推奨されるポート設定: アクセス エッジ サービスに 5061、Web 会議エッジ サービスに 444、音声ビデオ エッジ サービスに 443)。
[次へ] をクリックします。
[このプール内のコンピューターの定義] で [追加] をクリックします。
[内部 FQDN と IP アドレス] で以下を実行します。
このプール内で作成する最初のエッジ サーバーの IP アドレスを [内部 IP アドレス] に入力します。
このプール内で作成する最初のエッジ サーバーの FQDN を [内部 FQDN] に入力します。
注: Lync Server、エッジ サーバー、プール、および配列の FQDN を割り当てる場合に使用できる文字は、標準文字のみ (A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9、およびハイフン) です。Unicode 文字およびアンダースコアは使用しないでください。一般に、外部 DNS および公的 CA では、FQDN に非標準文字はサポートされていません (証明書で FQDN を SN に割り当てることが必要になります)。DNS サフィックスをコンピューター名に追加する方法の詳細については、「エッジ サポートの DNS レコードの構成」を参照してください。
[次へ] をクリックします。
[外部 IP アドレスの定義] で以下を実行します。
SIP アクセス、Web 会議サービス、音声ビデオ エッジ サービスに単一の FQDN および IP アドレスを使用することを選んだ場合、[SIP アクセス] にエッジ サーバーの外部 IP アドレス を入力します。
SIP アクセス、Web 会議サービス、および音声ビデオ会議サービス用に単一の FQDN と IP アドレスを使用しない場合は、このエッジ プール サーバーの公開側用に選択した IP アドレスを [SIP アクセス] に入力します。[Web 会議] に、このエッジ プール サーバーの公開側用に選択した IP アドレスを入力します。[音声ビデオ会議] に、このエッジ プール サーバーの公開側用に選択した IP アドレスを入力します。
[完了] をクリックします。
注: [このプール内のコンピューターの定義] ダイアログ ボックスに、プール内で作成した最初のエッジ サーバーが表示されます。 [このプール内のコンピューターの定義] で [追加] をクリックして、エッジ プールに追加する 2 番目のエッジ サーバーに対してステップ 11 ~ 14 を繰り返します。
ステップ 11 ~ 14 を繰り返したら、[このプール内のコンピューターの定義] で [次へ] をクリックします。
注: ここまでの手順で、プール内の両方のエッジ サーバーが表示されます。 NAT を使用することを選んだ場合、ダイアログ ボックスが表示されます。[パブリック IP アドレス] で、NAT によって変換されたパブリック IP アドレスを入力し、[次へ] をクリックします。
注: これは、音声ビデオ エッジの外部 IP アドレスです。 [次ホップの定義] の [次ホップ プール] 一覧で、内部プールの名前を選択します。内部プールの名前はフロント エンド プールまたは Standard Edition プールのいずれかにすることができます。あるいは、展開にディレクターを含める場合は、ディレクターの名前を選択します。[次へ] をクリックします。
[フロント エンド プールの関連付け] で、このエッジ サーバーに関連付ける 1 つ以上の内部プール (フロント エンド プールおよび Standard Edition サーバーを含めることが可能) を指定します。それには、サポート対象の外部ユーザーとの通信用にこのエッジ サーバーを使用する内部プールの名前を選択します。
注: 音声ビデオ トラフィックの各内部プールに関連付けることができるのは、1 つの負荷分散型エッジ プールまたは単一のエッジサーバーのみです。内部プールが既にエッジ プールまたはエッジ サーバーに関連付けられている場合は、内部プールが既にエッジ プールまたはエッジ サーバーに関連付けられていることを示す警告が表示されます。別のエッジ サーバーに既に関連付けられているプールを選択すると、その関連付けが変更されます。 [完了] をクリックします。
トポロジを公開します。