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Set-CsLisWirelessAccessPoint

 

トピックの最終更新日: 2012-03-24

場所情報サーバー (LIS) のワイヤレス アクセス ポイント (WAP) を作成し、WAP と場所 (場所が存在しない場合には新しい場所を作成) の間の関連付けを作成するか、または既存の WAP とそれに関連付けられた場所を変更します。WAP と場所の関連付けは、Enhanced 9-1-1 (E9-1-1) エンタープライズ VoIP の実装で使用されます。これにより、緊急サービスのオペレーターが発信者の場所を知ることができます。

構文

Set-CsLisWirelessAccessPoint -BSSID <String> [-City <String>] [-CompanyName <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Country <String>] [-Description <String>] [-HouseNumber <String>] [-HouseNumberSuffix <String>] [-Location <String>] [-PostalCode <String>] [-PostDirectional <String>] [-PreDirectional <String>] [-State <String>] [-StreetName <String>] [-StreetSuffix <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-CsLisWirelessAccessPoint -BSSID <String> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Description <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-CsLisWirelessAccessPoint -City <String> -CompanyName <String> -Country <String> -HouseNumber <String> -HouseNumberSuffix <String> -Location <String> -PostalCode <String> -PostDirectional <String> -PreDirectional <String> -State <String> -StreetName <String> -StreetSuffix <String> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Enhanced 9-1-1 は、発信者に情報の問い合わせをしなくても、緊急オペレーターが発信者の位置を識別できるようにします。発信者がボイス オーバー IP (VoIP) 接続から発信している場合は、接続に関するさまざまな要素に基づいて、情報を抽出する必要があります。VoIP 管理者は、発信者の場所を決定する、場所のマップ (ワイヤマップと呼ばれます) を構成する必要があります。このコマンドレットにより、管理者は物理的な場所を、通話がルーティング時に経由する WAP にマップすることができます。

このコマンドレットに必要なパラメーターは、BSSID パラメーターのみです。既に存在する BSSID 値を入力すると、このコマンドレットは指定した場所パラメーターに基づきその WAP の場所を更新します。BSSID が存在しない場合、新しい WAP の場所が作成されます。

ここで入力されたアドレス パラメーター (Null 値も含む) と正確に一致する住所が場所データベースに存在しない場合、このコマンドレットで入力したパラメーターに基づき、新しい住所が作成されます (場所の一覧は Get-CsLisLocation コマンドレットを呼び出すことで取得できます)。Set-CsLisWirelessAccessPoint コマンドレットには場所パラメーターは必要なく、要求もされません。場所と関連付けることなく WAP エントリを作成できます。このコマンドレットを使用して、無効な場所を作成することもできます。有効な場所は、少なくとも Location、HouseNumber、StreetName、City、State、および Country によって構成されています。これらのパラメーターのうちで指定しないものがあると、参照された WAP により受信された通話には、緊急オペレーターに必要な情報が含まれていない可能性があります。場所パラメーターはできる限り詳細に、できる限り多く入力することをお勧めします。

このコマンドレットを実行できるユーザー: 既定では、Set-CsLisWirelessAccessPoint コマンドレットをローカルで実行する権限があるのは、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーです。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Set-CsLisWirelessAccessPoint"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

BSSID

必須

文字列

ワイヤレス アクセス ポイントの基本サービス セット識別子 (BSSID) です。この値は、nn-nn-nn-nn-nn-nn の形式 (たとえば、12-34-56-78-90-ab)である必要があります。指定した BSSID 値のエントリが存在しない場合、新しい WAP の場所が作成されます。指定した BSSID のエントリが存在する場合、そのエントリは置き換えられます。

City

必須

文字列

場所の市区町村です。

最大長: 64 文字

CompanyName

必須

文字列

この場所にある会社の名前です。

最大長: 60 文字

Country

必須

文字列

この場所が存在する国/地域です。

最大長: 2 文字

Description

省略可能

文字列

この WAP の場所の詳細な説明です。

HouseNumber

必須

文字列

この場所の番地です。会社の場合、会社の所在地の番地です。

最大長: 10 文字

HouseNumberSuffix

必須

文字列

1/2 または A などの、番地の追加情報です。たとえば、オーク通り 1234 1/2、または、エルム通り 1234 A などです。

注: 集合住宅や事務所の続き部屋を指定するには、Location パラメーターを使用する必要があります。たとえば、-Location "Suite 100/Office 150" です。

最大長: 5 文字

Location

必須

文字列

この場所の名前です。通常、この値は事務所番号などの正式な住所よりもさらに詳細な場所の名前ですが、任意の文字列値をとることができます。

最大長: 20 文字

PostalCode

必須

文字列

この場所に関連付けられた郵便番号です。

最大長: 10 文字

PostDirectional

必須

文字列

通りの名前の方向を示すものです。たとえば、Main Street NE の場合は NE、7th Avenue NW の場合は NW です。

最大長: 2 文字

PreDirectional

必須

文字列

通りの名前の直前に配置される、通りの名前の方向を示すものです。たとえば、NE Main Street の場合は NE、NW 7th Avenue の場合は NW です。

最大長: 2 文字

State

必須

文字列

この場所に関連付けられた都道府県です。

最大長: 2 文字

StreetName

必須

文字列

この場所の通りの名前です。

最大長: 60 文字

StreetSuffix

必須

文字列

通りの名前に指定されている通りの種類 (ストリート、アベニュー、コートなど) です。

最大長: 10 文字

WhatIf

省略可能

SwitchParameter

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

Confirm

省略可能

SwitchParameter

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

入力の種類

LIS ワイヤレス アクセス ポイント オブジェクトのパイプ処理による入力を受け入れます。

戻り値の種類

このコマンドレットは、System.Management.Automation.PSCustomObject 型のオブジェクトを作成または変更します。

-------------------------- 例 1 --------------------------

Set-CsLisWirelessAccessPoint -BSSID 99-99-99-99-99-99

例 1 では、LIS WAP の場所エントリを作成または更新しています。この例のコマンドで、指定するパラメーターは次の 1 つのみ (必須) です。BSSID です。BSSID の値は WAP の識別子 (MAC アドレス形式) で、この場合は 99-99-99-99-99-99 です。

この例には住所情報が全く含まれていないことに注意してください。住所に関連付けることなく場所情報サーバーに WAP エントリを作成することができます。しかし、この WAP を経由してルーティングされる緊急通話には、緊急オペレーターが場所を識別するのに十分な情報が含まれていない可能性があります。

重要: この BSSID の LIS WAP の場所が既に存在する場合、このコマンドの値で置き換えられます。つまり、もしこの WAP が住所 (物理的な場所) と関連付けられていると、このコマンドには場所情報が全く含まれていないため、その関連付けはもはや存在しなくなります。その場所は引き続き場所データベースに存在しますが、この WAP とは関連付けられなくなります。

-------------------------- 例 2 --------------------------

Set-CsLisWirelessAccessPoint -BSSID 99-99-99-99-99-99 -Location "30/1000" -HouseNumber 1234 -PreDirectional NE -StreetName First -StreetSuffix Avenue -City Redmond -State WA -Country US -PostalCode 99999

例 2 では住所情報を追加して、例 1 で作成した WAP を更新しています (実際には、既存のエントリを削除し、新しいエントリで置き換えています)。住所が場所データベースに存在しない場合、このコマンドレットはその場所を作成します。