次の方法で共有


Import-CsRgsAudioFile

 

トピックの最終更新日: 2012-03-23

応答グループ アプリケーションで使用するための新しいオーディオ ファイルをインポートします。

構文

Import-CsRgsAudioFile -Identity <RgsIdentity> -Content <Byte[]> -FileName <String> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Force <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

応答グループ アプリケーションでは、少なくとも 2 つの異なる方法で、オーディオ ファイル (.WAV 形式または .WMA 形式のみ) を使用することができます。一つの例として、発信者の保留時、常に、このサービスは音楽 (または何らかのアナウンス) を再生することができます。または、応答グループ アプリケーションが発信者に "話す" 場合があります。たとえば、対話型音声応答 (IVR) を使用して、サービスが発信者に、"既存のご注文についてのお問い合わせでしょうか?" といった質問を尋ねます。音声合成技術を使用してサービスがこのような質問を読み上げることも、実際の人の声による質問のオーディオ録音を再生することもできます。

オーディオ ファイルの使用方法を問わず、ファイル自体は Import-CsRgsAudioFile コマンドレットを使用して、応答グループ アプリケーションにインポートする必要があります。オーディオ ファイルを使用するたびに、Import-CsRgsAudioFile を実行する必要があります。応答グループ アプリケーションの別の場所で既にこのファイルが使用されている場合でも同様です。たとえば、ワークフロー A が保留中のカスタム音楽として、あるオーディオ ファイルを使用しているとします。さらに、ワークフロー B で保留中のカスタム音楽として、同じオーディオ ファイルを使用することになったとします。この場合、このオーディオ ファイルはすでにこの応答グループ アプリケーションで使用されていますが、ワークフロー B でこのファイルを使用するには、ファイルをインポートする必要があります。

このコマンドレットを実行できるユーザー:既定では、次のグループのメンバーが、Import-CsRgsAudioFile コマンドレットをローカルで実行することを承認されていますRTCUniversalServerAdmins。また、インポート先コンピューターのファイル ストアへの書き込みアクセス権が必要です。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Import-CsRgsAudioFile"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

Identity

必須

RGS ID

オーディオ ファイルのインポート先サービスの Identity(これは応答グループ アプリケーションをホストするサービスと同じである必要があります)。次に例を示します。-Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com"

Content

必須

バイト配列

インポートするオーディオ ファイルの実際のコンテンツ。Content プロパティは、Get-Content コマンドレットを呼び出して指定します。Get-Content を呼び出すときには、Encoding パラメーターを byte に、ReadCount パラメーターを 0 に設定します (詳細については、このトピックの「例」セクションを参照してください)。

FileName

必須

文字列

インポートするオーディオ ファイルのファイル名。たとえば、C:\Media\Welcome.wav ファイルのファイル名は、Welcome.wav になります。

Force

省略可能

スイッチ パラメーター

コマンド実行中に発生する可能性のある、致命的ではないすべてのエラー メッセージを表示しないようにします。

WhatIf

スイッチ パラメーター

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

Confirm

スイッチ パラメーター

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

入力の種類

なし。Import-CsRgsAudioFile はパイプライン処理された入力を受け入れません。

戻り値の種類

Microsoft.Rtc.Rgs.Management.WritableSettings.AudioFile オブジェクトの新しいインスタンスを作成します。

-------------------------- 例 1 ------------------------

$x = Import-CsRgsAudioFile -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -FileName "WhileYouWait.wav" -Content (Get-Content C:\Media\WhileYouWait.wav -Encoding byte -ReadCount 0)

$y = Get-CsRgsWorkflow -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -Name "Help Desk Workflow"
$y.CustomMusicOnHoldFile = $x

Set-CsRgsWorkflow $y

例 1 のコマンドは、オーディオ ファイル (C:\Media\WhileYouWait.wav) をインポートし、ワークフローの CustomMusicOnHold プロパティにこのファイルを割り当てます。このタスクを実行するため、このコマンドは最初に Import-CsRgsAudioFile を使用して、ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com 上の応答グループ アプリケーションにこのオーディオ ファイルをインポートします。Identity パラメーター (サービスの場所を指定) に加えて、FileName パラメーターを使用して、インポートするファイルのファイル名を指定します。

同時に、Content パラメーターを使用して、オーディオ ファイルをインポートします。ファイルのインポートは、Get-Content コマンドレットに、インポートするファイルのパスを指定して呼び出すことで、実行します。Get-Content では、エンコードの型を byte に、ReadCount を 0 に設定する必要もあります (ReadCount を 0 に設定すると、ファイル全体が 1 回の処理で読み込まれます)。この後、インポートされたファイルは、$x という名前の変数に格納されています。

2 つ目のコマンドで、Get-CsRgsWorkflow を使用して、Help Desk Workflow ワークフローへのオブジェクト参照 ($y) を作成します。オブジェクト参照の作成後、3 つ目のコマンドで、CustomMusicOnHoldFile プロパティの値を $x (インポートされたオーディオ ファイルを含む変数) に設定します。例の最後のコマンドで、Set-CsRgsWorkflow を使用して、実際の Help Desk Workflow ワークフローにこの変更が書き込まれます。Set-CsRgsWorkflow を呼び出さなければ、変更はメモリ内でのみ反映され、Windows PowerShell を閉じるか変数 $x または $y を削除すると、その変更は即座に消失します。

関連項目

その他のリソース

New-CsRgsWorkflow
Set-CsRgsWorkflow