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Set-CsCallParkServiceMusicOnHoldFile

 

トピックの最終更新日: 2012-03-26

通話保留 (パーク) 中の発信者に対して再生するオーディオ ファイルを変更します。

構文

Set-CsCallParkServiceMusicOnHoldFile -Service <String> -Content <Byte[]> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Force <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

通話保留は、ユーザーが着信通話を "保留 (パーク)" できるサービスです。通話を保留すると、通話は指定の範囲の番号に転送されて、すぐに保留状態になります。通話の保留中、通話保留サービスの構成設定に基づいて、保留音を発信者に対して再生することができます。通話保留中の発信者に対して再生するオーディオ ファイル (保留音) を変更する場合は、このコマンドレットを使用します。

通話保留サービスの EnableMusicOnHold プロパティが True に設定されている場合にだけ、保留音が再生されます。このプロパティを確認するには、Get-CsCpsConfiguration を呼び出します。通話保留構成を New-CsCpsConfiguration で作成するとき、または Set-CsCpsConfiguration で通話保留構成を呼び出した後のいずれかに、このプロパティを設定できます。このプロパティは、既定では True になっています。

Microsoft Lync Server 2010 には、通話保留サービスの既定の保留音ファイルが付属しています。オーディオ ファイルを割り当てない場合は、既定のファイルが使用されます。

オーディオ ファイルは次の形式にする必要があります。Windows Media オーディオ 9、44 kHz、16 ビット、モノラル、CBR、または 32 Kbps。

このコマンドレットを実行できるユーザー:既定では、次のグループのメンバーが Set-CsCallParkServiceMusicOnHoldFile コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Set-CsCallParkServiceMusicOnHoldFile"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

Service

必須

ServiceId

通話保留サービスのあるサービスの ID。たとえば、ApplicationServer:pool0.litwareinc.com。

Content

必須

Byte[]

バイト形式でのオーディオ ファイルの内容。

オーディオ ファイルの内容をバイト形式で取得するには、Get-Content コマンドレットを使用します(詳細については、このトピックの「例」のセクションを参照してください)。

Force

省略可能

SwitchParameter

変更を行う前に表示されるように設定されているすべての確認メッセージを表示しないようにします。

WhatIf

省略可能

SwitchParameter

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

Confirm

省略可能

SwitchParameter

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

入力の種類

Byte[]。保留音ファイルを含むバイト配列のパイプライン処理された入力を受け入れます。

戻り値の種類

このコマンドレットには戻り値はありません。

-------------------------- 例 1 --------------------------

$a = Get-Content -ReadCount 0 -Encoding byte "C:\MoHFiles\soothingmusic.wma"
Set-CsCallParkServiceMusicOnHoldFile -Service ApplicationServer:pool0.litwareinc.com -Content $a

この例では、SoothingMusic.wma というファイルを、通話が保留にされた発信者に再生するオーディオ ファイルとして設定します。この例の最初の行では、組み込みの Windows PowerShell コマンドレット Get-Content に対する呼び出しです。このコマンドレットは、ファイルの内容をただ読み取って、この場合は変数 $a に割り当てます。値 0 を ReadCount パラメーターに渡して、Get-Content がファイル全体を (オーディオ ファイルには適用されない一行ごとの読み取りではなく) 一度に読み取るようにします。Encoding パラメーターはバイトに設定しています。これにより、変数 $a に読み込まれる内容は, .wma 形式のオーディオ ファイルではなく、バイト配列であることが、Get-Content に指示されます。

この例の行 2 では、実際にオーディオ ファイルを割り当てます。Set-CsCallParkServiceMusicOnHoldFile を呼び出して、通話保留サービスが実行されているサービス ID を指定します。次に、変数 $a に読み込んだオーディオ ファイルの内容を Content パラメーターに渡します(これらの内容はバイト形式にする必要があることに注意してください)。