Get-CsRgsHolidaySet
トピックの最終更新日: 2012-03-23
組織内で使用するように構成された、応答グループ休日セットに関する情報を戻します。応答グループ休日セットは、休日のコレクションです。たとえば、米国 (U.S.) で動作するキュー (独立記念日の休日を含むセット) に 1 つの休日セットを作成し、フランスで動作するキューに別のセットを作成します。フランスで動作するキューの場合は、フランス革命記念日に休日を定義しますが、米国の独立記念日は定義しません。
構文
Get-CsRgsHolidaySet [-Identity <RgsIdentity>] [-Name <String>]
解説
発信者に最高レベルのエクスペリエンスを提供するために、応答グループ アプリケーションを使用して、応答グループ エージェントが通話に応答できる時間と通話に応答できない時間を明確に定義することができます。応答グループ アプリケーションを使用すると、営業時間を定義することができます。これらの時間は、エージェントが電話に応答できる曜日および時間帯を示します。たとえば、組織が通常、月曜日から金曜日の午前 9 時から午後 5 時まで営業する場合、エージェントが月曜日から金曜日の午前 9 時から午後 5 時まで応答可能であること (さらには、エージェントが、たとえば木曜日の午後 8 時や日曜日の午後 2 時 30 分には応答できないこと) を示すように、営業時間を構成することになります。
ただし、多くの組織では通常の営業週に例外が生じます。たとえば、米国ではクリスマスの日または感謝祭の日に営業しない可能性があります。このような通常とは異なる休業日に対応するために、応答グループ アプリケーションでは特定の日を休日として指定することができます。休日とは、何らかの理由により組織が営業しない、通常は営業日である日のことです。それぞれの休日 (New-CsRgsHoliday コマンドレットを使用して作成) は休日セット内に収集されます。たとえば、米国の休日は US_Holidays という名前の休日セットに収集され、日本の休日は、Japanese_Holidays という名前の休日セットに収集されます。休日セットは、収集後に応答グループ ワークフローに割り当てることができます。
Get-CsRgsHolidaySet を使用すると、組織内で使用するように構成された応答グループ休日セットに関する情報を戻すことができます。
このコマンドレットを実行できるユーザー:既定では、次のグループのメンバーが、Get-CsRgsHolidaySet コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalServerAdmins、RTCUniversalReadOnlyAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。
Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Get-CsRgsHolidaySet"}
パラメーター
| パラメーター | 必須かどうか | 型 | 説明 |
|---|---|---|---|
Identity |
省略可能 |
RGS ID |
休日セットがホストされているサービスの Identity か、休日セットの完全な Identity のいずれかを示します。サービスの Identity (たとえば、service: ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com) を指定した場合は、このサービス上でホストされているすべての休日セットが戻されます。休日セットの Identity を指定した場合は、指定されたセットのみが戻されます。休日セットの Identity は、そのサービスの Identity と、その後に続くグローバル一意識別子 (GUID) で構成されます。次に例を示します。service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com/1987d3c2-4544-489d-bbe3-59f79f530a83 1 つの休日セットを戻す別の方法として、サービスの Identity を指定し、その後 Name パラメーターとその休日セット名を指定するという方法があります。これによって、その休日セットに割り当てられた GUID を知らなくとも、特定の休日セットを取得することができます。 どのパラメーターも指定せずに Get-CsRgsHolidaySet を呼び出した場合、組織内で使用するように構成されたすべての休日セットのコレクションを戻します。 |
Name |
省略可能 |
文字列 |
休日セットの作成時に付けられた一意の名前。 |
入力の種類
なし。Get-CsRgsHolidaySet はパイプライン処理された入力を受け入れません。
戻り値の種類
Get-CsRgsHolidaySet は、Microsoft.Rtc.Rgs.Management.WritableSettings.HolidaySet オブジェクトのインスタンスを戻します。
例
-------------------------- 例 1 ------------------------
Get-CsRgsHolidaySet
上記のコマンドでは、組織で使用されるように構成されたすべての休日セットに関する情報が戻されます。
-------------------------- 例 2 ------------------------
Get-CsRgsHolidaySet -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com"
例 2 のコマンドは、ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com サービスに構成されているすべての休日セットに関する情報を戻します。
-------------------------- 例 3 ------------------------
Get-CsRgsHolidaySet -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -Name "2010 Holidays"
例 3 では、ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com サービスから 1 つの休日セットが戻されます。これは、"2010 Holidays"という名前のセットです。各サービスには一意の名前が付けられているため、このコマンドが複数の項目を戻すことはありません。
-------------------------- 例 4 ------------------------
Get-CsRgsHolidaySet -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -Name "2010 Holidays"| Select-Object -ExpandProperty HolidayList
例 4 のコマンドは、(ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com サービス上にある) "2010 Holidays" 休日セット内で見つかった休日に関する詳細情報を表示します。これを実行するため、このコマンドは最初に Get-CsRgsHolidaySet を使用して、指定された休日セットを取得しています。その後、このセットが Select-Object コマンドレットに渡されています。このコマンドレットは ExpandProperty パラメーターを使用して、セット内の各休日に関する詳細情報を表示します。
-------------------------- 例 5 ------------------------
Get-CsRgsHolidaySet -Identity "service:ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" | Select-Object Identity -ExpandProperty HolidayList | Where-Object {$_.Name -eq "Christmas Day"} | ForEach-Object {Get-CsRgsHolidaySet -Identity $_.Identity}
例 5 のコマンドは、ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com 上にある、Christmas Day という名前の休日を含む各休日セットの Identity を報告します。これを実行するため、このコマンドは最初に Get-CsRgsHolidaySet を呼び出して、ApplicationServer:atl-cs-001.litwareinc.com で見つかったすべての休日セットのコレクションを戻します。その後、このコレクションは Select-Object にパイプ処理されます。このコマンドレットは、次の 2 つの処理を実行します。Identity プロパティを選択すること、および HolidayList プロパティを展開することです。
これらの 2 つの情報 (Identity、および展開された HolidayList プロパティの値) は、Where-Object コマンドレットにパイプ処理されます。続いて、Where-Object は、休日の Name が Christmas Day と等しい項目を選択します。最後に、フィルター処理されたコレクションが、ForEach-Object コマンドレットにパイプ処理されます。このコマンドレットは、コレクション内の各 Identity を取得し、その 1 つずつに対して Get-CsRgsHolidaySet を使用して、対応する休日セットを取得します。その結果、Christmas Day 休日を含むすべての休日セットのリストが表示されます。