Test-CsVoiceUser
トピックの最終更新日: 2012-03-26
ボイス ルール、ルート、およびポリシーに基づき、特定のユーザーからの通話が完了するルートを識別します。
構文
Test-CsVoiceUser -DialedNumber <PhoneNumber> -SipUri <UserIdParameter> [-Force <SwitchParameter>]
解説
ユーザーが通話を発信するときに、通話が宛先に到達するために使用されるルートは、そのユーザーに割り当てられているポリシーおよびダイヤル プランに応じて異なります。ユーザーの SIP アドレスと電話番号がある場合、このコマンドレットは、E.164 形式に変換された番号 (ユーザーのダイヤル プランに基づく)、その変換を提供した正規化ルール、電話番号に一致する番号パターンを持つ最初のルート (ルートの優先順位に基づく)、およびそのユーザーの音声ポリシーをボイス ルートにリンクする電話使用法を戻します。
このコマンドレットを使用すると、特定の電話番号で、ユーザーの設定に基づいて正常にルーティングおよび変換が行われるかどうかを判断できます。これは、個々のユーザーが経験する問題のトラブルシューティングに役立ちます。
このコマンドレットを実行できるユーザー: 既定では、次のグループのメンバーが、Test-CsVoiceUser コマンドレットのローカル実行を承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。
Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Test-CsVoiceUser"}
パラメーター
| パラメーター | 必須かどうか | 型 | 説明 |
|---|---|---|---|
DialedNumber |
必須 |
電話番号 |
テストする電話番号です。 完全なデータ型:Microsoft.Rtc.Management.Voice.PhoneNumber |
SipUri |
必須 |
文字列 |
テスト対象のユーザーの SIP URI です。これは、CsUser コマンドレットで使用されるユーザーの ID です。ユーザーの Identity は、以下の 4 つの形式のうちの 1 つを使用して指定できます。1) ユーザーの SIP アドレス、2) ユーザーのユーザー プリンシパル名 (UPN)、3) ドメイン\ログオン形式 (litwareinc\kenmyer など) のユーザーのドメイン名とログオン名、および 4) ユーザーの Active Directory 表示名 (Ken Myer など)。SAMAccountName を Identity として使用できないことに注意してください。 |
Force |
省略可能 |
スイッチ パラメーター |
コマンドレットを実行するときに発生する可能性のある、すべての確認メッセージまたは致命的ではないエラー メッセージが表示されないようにします。 |
入力の種類
なし。
戻り値の種類
Microsoft.Rtc.Management.Voice.OcsVoiceUserTestResult 型のオブジェクトを戻します。
例
-------------------------- 例 1 --------------------------
Test-CsVoiceUser -DialedNumber "+14255559999" -SipUri "sip:kmyer@litwareinc.com" -Verbose
この例では、SIP アドレスが sip:kmyer@litwareinc.com. のユーザーに対して音声ユーザー テストを実行します。このテストは、DialedNumber パラメーターによって提供される電話番号 ("+14255559999") に対して実行されます。一致するルールまたはルートが識別されない場合、このコマンドレットは Null 値を戻します。また、Verbose パラメーターも含まれています。Verbose は一般的な Windows PowerShell パラメーターで、テスト実行時に、テスト用に読み込まれるダイヤル プランや音声ポリシーなどの追加情報を表示するものです。
-------------------------- 例 2 --------------------------
Get-CsUser | ForEach-Object {$_.DisplayName; Test-CsVoiceUser -DialedNumber "+14255559999" -SipUri $_.SipAddress} | Format-List
この例では、Lync Server 2010 または Office Communications Server で有効なすべてのユーザーに対して、音声ルーティング テストを実行します。コマンドは最初に Get-CsUser を呼び出し、Get-CsUser は Lync Server 2010 または Office Communications Server で有効なすべてのユーザーのコレクションを戻します。この例では次に、そのユーザーのコレクションを ForEach-Object コマンドレットにパイプ処理します。このコマンドレットでは、個々のユーザー オブジェクトを調べ、波かっこ ({}) 内で指定された操作を実行します。
最初の操作では、現在のユーザーの表示名を出力します (現在のユーザーは $_ characters で表されます。したがって、表示名は DisplayName プロパティの $_ に格納されます)。ここで、テスト中のユーザー アカウントを表示できるようになります。次に、Test-CsVoiceUser コマンドレットを呼び出して、DialedNumber ("+14255559999") および現在のユーザーの SipUri を渡します。この例では、ユーザーの SIP アドレス ($_.SipAddress) を使用しています。
最後に、既定では出力は表形式で行われ、画面の幅で切り捨てられる可能性があるため、テスト結果を Format-List コマンドレットにパイプ処理し、各ユーザーの表示名と、その後に各出力フィールドを 1 行ずつ表示します。