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Exchange 2010 SP1 の Outlook Web App および IM 統合の有効化

 

トピックの最終更新日: 2011-04-05

Microsoft Lync Server 2010 で Exchange 2010 SP1 の Outlook Web Access (OWA) およびインスタント メッセージング (IM) 統合を有効にするには、Exchange 2010 SP1 クライアント アクセス サーバー (CAS) のサーバーを、信頼済みアプリケーション サーバーとして Lync Server 2010 トポロジに追加する必要があります。

important重要:
Exchange 2010 SP1 のサーバーの役割の構成方法に応じて、構成に次のような追加の要件があります。
  • CAS サーバーが、Exchange 2010 SP1 ユニファイド メッセージング (UM) を実行しているのと同じサーバー上に併置されていない場合には、信頼済みアプリケーション プールの作成に加えて、信頼済みアプリケーションを作成する必要があります。これは Lync Server 管理シェルでのみ行えます。信頼済みアプリケーションには、アプリケーションの動作の基盤となるポート番号を割り当てる必要があります。このポートは、信頼済みアプリケーション プール内で一意であることが必要です。つまり、指定のプール内では、このポートを使用するアプリケーションを他に定義することはできません。このポートは使用されませんが、この後の「Exchange 2010 SP1 CAS サーバー向けの信頼済みアプリケーションの作成」の説明に従って割り当てる必要があります。

  • CAS サーバーが、Exchange 2010 SP1 UM を実行しているのと同じサーバー上に併置されていて、UM サーバーが Lync Server 2010 に統合された SIP ダイヤル プランのサービスを提供している場合には、信頼済みアプリケーション プールの作成のみが必要です。信頼済みアプリケーションを作成する必要はありません。

信頼済みアプリケーション プールを作成するには

  1. RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーであるアカウント、またはそれと同等の管理者権限およびアクセス許可を持つアカウントを使用して、コンピューターにログオンします。

  2. Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。

  3. 次のコマンドレットを実行します。

    Get-CsSite
    

    これで、プールを作成する siteName に対応する siteID が取得されます。詳細については、Lync Server 管理シェルのドキュメントの「Get-CsSite」を参照してください。

  4. 次のコマンドレットを実行します。

    New-CsTrustedApplicationPool -Identity <E14 CAS FQDN> -ThrottleAsServer $true -TreatAsAuthenticated $true -ComputerFQDN <E14 CAS FQDN> -Site <Site> -Registrar <Pool FQDN in the site> -RequiresReplication $false
    

    詳細については、Lync Server 管理シェルのドキュメントの「New-CsTrustedApplicationPool」を参照してください。

    important重要:
    CAS サーバーが、Exchange 2010 SP1 ユニファイド メッセージング (UM) を実行しているのと同じサーバー上に併置されていない場合には、この手順の残りの作業は省略し、この後の「Exchange 2010 SP1 CAS サーバー向けの信頼済みアプリケーションの作成」の手順を実行します。CAS サーバーが、Exchange 2010 SP1 ユニファイド メッセージング (UM) を実行しているのと同じサーバー上に併置されている場合には、この手順の残りの作業を実行し、この後の「Exchange 2010 SP1 CAS サーバー向けの信頼済みアプリケーションの作成」の手順は省略します。
  5. Enable-CsTopology を実行します。

  6. トポロジ ビルダーを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server トポロジ ビルダー] の順にクリックします。

  7. [既存の展開からトポロジをダウンロードする] を選択します。

  8. [トポロジに名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、使用するトポロジ ビルダー ファイルを選択して、[保存] をクリックします。

  9. 左側のウィンドウで、[信頼済みアプリケーション サーバー] が表示されるまでツリーを展開します。

  10. [信頼済みアプリケーション サーバー] ノードを展開します。

  11. Exchange 2010 SP1 CAS サーバーが信頼済みアプリケーション サーバーとして表示されます。

Exchange 2010 SP1 CAS サーバー向けの信頼済みアプリケーションの作成

  1. RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーであるアカウント、またはそれと同等の管理者権限およびアクセス許可を持つアカウントを使用して、コンピューターにログオンします。

  2. Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。

  3. CAS サーバーが、Exchange 2010 SP1 ユニファイド メッセージング (UM) を実行しているのと同じサーバー上に併置されていない場合には、次のコマンドレットを実行します。

    New-CsTrustedApplication -ApplicationId <AppID String> -TrustedApplicationPoolFqdn <E14 CAS FQDN> -Port <available port number>
    

    詳細については、Lync Server 管理シェルのドキュメントの「New-CsTrustedApplication」を参照してください。

  4. Enable-CsTopology を実行します。

  5. トポロジ ビルダーを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server トポロジ ビルダー] の順にクリックします。

  6. [既存の展開からトポロジをダウンロードする] を選択します。

  7. [トポロジに名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、使用するトポロジ ビルダー ファイルを選択して、[保存] をクリックします。

  8. 左側のウィンドウで、[信頼済みアプリケーション サーバー] が表示されるまでツリーを展開します。

  9. [信頼済みアプリケーション サーバー] ノードを展開します。

  10. Exchange 2010 SP1 CAS サーバーが信頼済みアプリケーション サーバーとして表示されます。