Remove-CsLisLocation
トピックの最終更新日: 2012-03-27
Enhanced 9-1-1 (E9-1-1) の場所構成データベースから場所を削除します。
構文
Remove-CsLisLocation -City <String> -CompanyName <String> -Country <String> -HouseNumber <String> -HouseNumberSuffix <String> -Location <String> -PostalCode <String> -PostDirectional <String> -PreDirectional <String> -State <String> -StreetName <String> -StreetSuffix <String> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
Remove-CsLisLocation [-City <String>] [-CompanyName <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Country <String>] [-HouseNumber <String>] [-HouseNumberSuffix <String>] [-Location <String>] [-PostalCode <String>] [-PostDirectional <String>] [-PreDirectional <String>] [-State <String>] [-StreetName <String>] [-StreetSuffix <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
E9-1-1 により、緊急電話を受けた人は、発信者の地理的な位置を聞かなくても、その人がどこから通話しているのかを判別できます。Microsoft Lync Server 2010 では、発信者のポート、サブネット、スイッチ、またはワイヤレス アクセス ポイントの特定の位置へのマッピングを基にして位置を判別します。このコマンドレットを実行すると、場所構成データベースから場所が削除されます。場所は、すべてのプロパティの組み合わせによって一意の場所となるため、その場所を削除するには、その場所の NULL 以外のプロパティすべてを入力する必要があります。削除する場所の NULL 以外のすべてのプロパティを入力しないと、(指定したプロパティのみを含む場所が他になければ) 場所は削除されません。この場合、エラー メッセージが表示されることはありませんが、何のアクションも行われません。
このコマンドレットは、場所情報サーバー (LIS) のポート、サブネット、スイッチ、またはワイヤレス アクセス ポイントに関連付けられている場所を削除しません。これらのデバイスのいずれかが参照している場所を削除しようとすると、エラー メッセージが表示されます。場所を削除するには、まずすべての参照を削除する必要があります。これらの参照は、Remove-CsLisPort、Remove-CsLisSubnet、Remove-CsLisSwitch、および Remove-CsLisWirelessAccessPoint コマンドレットを使用して削除できます。
このコマンドレットを実行できるメンバー。既定では、次のグループのメンバーが、Remove-CsLisLocation コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。
Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Remove-CsLisLocation"}
パラメーター
パラメーター | 必須 | 型 | 説明 |
---|---|---|---|
City |
必須 |
文字列 |
市区町村の場所。 |
CompanyName |
必須 |
文字列 |
この場所にある会社の名前。 |
Country |
必須 |
文字列 |
この場所がある国/地域。この値は 2 文字以下になります。 |
HouseNumber |
必須 |
文字列 |
この場所の番地。会社の場合、会社が所在する番地。 |
HouseNumberSuffix |
必須 |
文字列 |
1/2 または A などの、番地の追加情報。たとえば、1234 1/2 オーク通りまたは 1234 A エルム通りなどです。 |
Location |
必須 |
文字列 |
この場所の名前。 |
PostalCode |
必須 |
文字列 |
この場所に関連付けられた郵便番号。 |
PostDirectional |
必須 |
文字列 |
通りの名前の方向を示すもの。たとえば、Main Street NE の場合は NE、7th Avenue NW の場合は NW です。 |
PreDirectional |
必須 |
文字列 |
通りの名前の直前に配置される、通りの名前の方向を示すもの。たとえば、NE Main Street の場合は NE、NW 7th Avenue の場合は NW です。 |
State |
必須 |
文字列 |
この場所に関連付けられた都道府県。この値は 2 文字以下です。 |
StreetName |
必須 |
文字列 |
この場所の通りの名前。 |
StreetSuffix |
必須 |
文字列 |
通りの名前に指定されている通りの種類 (ストリート、アベニュー、コートなど)。 |
WhatIf |
省略可能 |
SwitchParameter |
実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。 |
Confirm |
省略可能 |
SwitchParameter |
コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。 |
入力の種類
LIS の場所オブジェクトのパイプ処理された入力を受け入れます。
戻り値の種類
このコマンドレットは、値またはオブジェクトを戻しません。System.Management.Automation.PSCustomObject 型のオブジェクトを削除します。
例
-------------------------- 例 1 --------------------------
Remove-CsLisLocation -Location Bldg30NEWing -HouseNumber 1000 -StreetName Main -City Redmond -State WA -Country US
例 1 では、Bldg30NEWing という名前の場所を削除します。このコマンドは、Location、HouseNumber、StreetName、City、State、および Country の値を指定します。これは、削除する場所のプロパティの中で、これらのプロパティだけが NULL 以外の値になっていることを意味します。NULL 以外のすべてのプロパティパラメーター値を入力しなければ、場所は削除されません。コマンドで指定されていないパラメーターがあると、それらを入力するよう求められますが、パラメーターの値が NULL になっている場合は、各プロンプトで Enter キーだけを押すことができます。
-------------------------- 例 2 --------------------------
Get-CsLisLocation -Unreferenced | Remove-CsLisLocation
この例では、LIS のポート、サブネット、スイッチ、またはワイヤレス アクセス ポイントによって参照されていないすべての場所を削除します。このコマンドで、まず、Unreferenced パラメーターを指定して Get-CsLisLocation を呼び出します。これにより、LIS のポート、サブネット、スイッチ、またはワイヤレス アクセス ポイントによって参照されていないすべての場所のコレクションが戻されます。次に、このコレクションは Remove-CsLisLocation にパイプ処理されて、コレクション内の各場所が削除されます。