New-CsTestDevice
トピックの最終更新日: 2012-03-26
デバイス更新管理用の新しいテスト デバイスを作成します。管理者はテスト デバイスを使用することで、組織内のすべてのデバイスに更新プログラムを配布する前に、ファームウェアの更新プログラムをテストすることができます。UNRESOLVED_TOKEN_VAL(ps-intro-in-LS2010)
構文
New-CsTestDevice -Name <String> -Parent <String> <COMMON PARAMETERS>
New-CsTestDevice -Identity <XdsIdentity> <COMMON PARAMETERS>
COMMON PARAMETERS: -Identifier <String> -IdentifierType <MACAddress | SerialNumber> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Force <SwitchParameter>] [-InMemory <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
例
例 1
例 1 では、Redmond サイトに (UCPhone という) 新しいテスト デバイスを作成します。デバイス Identity を指定するため、デバイス スコープ (site:Redmond) の後にスラッシュ文字 (/) およびデバイスの名前 (UCPhone) が続く構文を使用しています。このデバイスではシリアル番号 (07823-A345) を IdentifierType として使用します。
New-CsTestDevice -Identity site:Redmond/UCPhone -IdentifierType SerialNumber -Identifier "07823-A345"
例 2
例 2 のコマンドは、例 1 のコマンドの変化形です。ただし、例 2 では Identity パラメーターを使用しません。代わりに、Parent パラメーターで新しいテスト デバイスのスコープ (site:Redmond) を、Name パラメーターで新しいデバイスの名前 (UCPhone) を指定します。New-CsTestDevice コマンドレットで、この 2 つのパラメーター値を使用してテスト デバイスの Identity (site:Redmond/UCPhone) を構成します。
New-CsTestDevice -Parent "site:Redmond" -Name UCPhone -IdentifierType SerialNumber -Identifier "07823-A345"
解説
Lync Phone Edition 対応の特定の電話機またはその他のデバイスをテスト デバイスとして識別することにより、管理者は、ファームウェア更新プログラムを、組織内の該当するデバイスに展開する前に確認して承認することができます。デバイス更新のルールが Lync Server にインポートされると、そのルールは "保留" とマークされます。これは、そのルールに対応する更新プログラムが、影響を受けるデバイスによって自動的にダウンロードおよびインストールされないことを示します。
代わりに、関連するテスト デバイスがこの保留中のルールをダウンロードしてインストールします。テスト デバイスの概念は、新しいデバイス更新ルールがテスト デバイスに自動的に適用されるため、管理者は、ファームウェア更新プログラムが正常に動作するかどうかを確認できるというものです。予想どおりに動作する場合、管理者はそのルールを承認済みとしてマークできます。その後、承認済みルールは組織内の該当するすべてのデバイスによりダウンロードおよびインストールされます。
テスト デバイスは New-CsTestDevice コマンドレットを使用して作成します。これらのデバイスは、グローバル スコープとサイト スコープのいずれかで構成できます。
このコマンドレットを実行できるユーザー: 既定では、次のグループのメンバーが、New-CsTestDevice コマンドレットのローカル実行を承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。
Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "New-CsTestDevice"}
パラメーター
| パラメーター | 必須かどうか | 型 | 説明 |
|---|---|---|---|
Identifier |
必須 |
System.String |
IdentifierType に基づいて、新しいテスト デバイスのメディア アクセス制御 (MAC) アドレスまたはシリアル番号を指定します。シリアル番号は、数字、文字、ハイフン、およびアンダースコアを使用して指定できます。たとえば、次のように指定できます。 -Identifier "AB37_679e" MAC アドレスは、6 つ以上の 2 文字のペアとして指定する必要があります。MAC アドレスに応じて、これらのペアは、1 つの文字列でつなげるか、ハイフンまたはコロンで区切ることができます (MAC アドレスには、文字と数字の両方を含めることができます)。次に示すものはいずれも有効な MAC アドレスです。 010203040506 01-02-03-04-05-06 01:02:03:04:05:06 01-02-03-04-05 のような MAC アドレスは、6 個以上の 2 文字のペアでないため、受け入れられません。 |
IdentifierType |
必須 |
Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.DeviceUpdate.IdentifierType |
テスト デバイスが MAC アドレスまたはシリアル番号で一意に識別されるかどうかを示します。デバイスを MAC アドレスで識別するには、IdentifierType を MACAddress に設定します。デバイスをシリアル番号で識別するには、IdentifierType を SerialNumber に設定します。設定できる値は、MACAddress と SerialNumber のみです。 |
Identity |
必須 |
Microsoft.Rtc.Management.Xds.XdsIdentity |
新しいテスト デバイスの Identity を示します。Identity は、テスト デバイスの割り当て先のスコープ (site:Redmond など) と新しいデバイスの名前 (UCPhone など) の両方で構成されます。UCPhone というテスト デバイスを Redmond サイトに割り当てるには、Identity パラメーターを次のように指定する必要があります。-Identity "site:Redmond/UCPhone"。 |
Name |
必須 |
System.String |
新しいテスト デバイスの名前です (この名前は指定のスコープ内で一意である必要があります)。Name パラメーターは、Parent パラメーターの使用時にのみ使用する必要があります。 |
Parent |
必須 |
System.String |
新しいテスト デバイスの割り当て先のスコープ名 (site:Redmond など) です。Parent パラメーターを使用する場合は、その後に Name パラメーターも使用する必要があります。たとえば、-Parent site:Redmond –Name UCPhone のようになります。Parent パラメーターの後に Identity パラメーターを使用することはできません。また、逆の場合も同様です |
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。 |
Force |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
コマンド実行中に発生する可能性のある、致命的ではないすべてのエラー メッセージを表示しないようにします。 |
InMemory |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
永続的な変更としてオブジェクトをコミットせずに、オブジェクト参照を作成します。このパラメーターを指定して呼び出したコマンドレットの出力を変数に割り当てる場合、オブジェクト参照のプロパティを変更し、コマンドレットに対応する Set- コマンドレットを呼び出してそれらの変更をコミットできます。 |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。 |
入力の種類
なし。New-CsTestDevice コマンドレットは、パイプライン入力を受け入れません。
戻り値の種類
Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.DeviceUpdate.TestDevice オブジェクトの新しいインスタンスを作成します。