アクティブなセカンダリ: セカンダリ レプリカでのバックアップ (AlwaysOn 可用性グループ)
Always On可用性グループのアクティブなセカンダリ機能には、セカンダリ レプリカでバックアップ操作を実行するためのサポートが含まれます。 バックアップ操作では、(バックアップ圧縮により) I/O と CPU に大きな負荷がかかる場合があります。 同期済みまたは同期中のセカンダリ レプリカへバックアップをオフロードすることで、ワークロードが最も多いプライマリ レプリカをホストするサーバー インスタンスでリソースを使用できるようにします。
注意
可用性グループのプライマリ データベースとセカンダリ データベースでは、RESTORE ステートメントを使用できません。
セカンダリ レプリカでサポートされるバックアップの種類
セカンダリ レプリカで実行されたときに
BACKUP DATABASE
でサポートされるのは、データベース、ファイル、またはファイル グループのコピーのみの完全バックアップだけです。 コピーのみのバックアップはログ チェーンには影響しません。また、コピーのみのバックアップを実行しても、差分ビットマップは消去されません。差分バックアップは、セカンダリ レプリカではサポートされていません。
BACKUP LOG でサポートされるのは通常のログ バックアップだけです (セカンダリ レプリカでのログ バックアップでは、COPY_ONLY オプションはサポートされていません)。
可用性モード (同期コミットまたは非同期コミット) に関係なく、任意のレプリカ (プライマリまたはセカンダリ) で取得されたログ バックアップ全体にわたって一貫性のあるログ チェーンが保証されます。
セカンダリ データベースをバックアップするには、セカンダリ レプリカがプライマリ レプリカと通信可能で、
SYNCHRONIZED
またはSYNCHRONIZING
であることが必要です。
バックアップ ジョブを実行する場所の構成
セカンダリ レプリカでバックアップを実行してプライマリ運用サーバーからバックアップ ワークロードをオフロードすると、非常に大きな利点があります。 ただし、セカンダリ レプリカでバックアップを実行する場合は、バックアップ ジョブを実行する場所を決定するプロセスは非常に複雑です。 これに対処するには、バックアップ ジョブを実行する場所を次のように構成します。
可用性グループを構成して、バックアップを優先的に実行する可用性レプリカを指定します。 詳細については、「CREATE AVAILABILITY GROUP (Transact-SQL)」または「ALTER AVAILABILITY GROUP (Transact-SQL)」の AUTOMATED_BACKUP_PREFERENCE および BACKUP_PRIORITY パラメーターを参照してください。
バックアップの実行の候補である可用性レプリカをホストするすべてのサーバー インスタンス上のすべての可用性データベースに対して、スクリプト化されたバックアップ ジョブを作成します。 詳細については、「可用性レプリカでのバックアップの構成 (SQL Server)」の「補足情報: セカンダリ レプリカでバックアップを構成した後」セクションを参照してください。
Related Tasks
セカンダリ レプリカでバックアップを構成するには
現在のレプリカが推奨されるバックアップ レプリカであるかどうかを判別するには
バックアップ ジョブを作成するには
参照
AlwaysOn 可用性グループの概要 (SQL Server)
コピーのみのバックアップ (SQL Server)
CREATE AVAILABILITY GROUP (Transact-SQL)
ALTER AVAILABILITY GROUP (Transact-SQL)