マスター データ サービス

マスター データ サービス (MDS) は、マスター データ管理のための SQL Server ソリューションです。 マスター データ管理 (MDM) とは、メンテナンス可能な形でマスターのリストをまとめることを目標に、データの非トランザクション リストを探索および定義するために組織が必要とする作業を表します。 MDM プロジェクトには、一般に、MDM テクノロジの実装と共に内部ビジネス プロセスの評価および再構築が含まれます。 優れた MDM ソリューションをビジネスの現場に導入することで、信頼性が高く分析可能なデータを一元的に管理できるようになるため、結果として、より的確な意思決定を行うことが可能になります。

適切なトレーニングにより、ほとんどのビジネス ユーザーはマスター データ サービス ソリューションを実装できる必要があります。 また、MDS を使用して、すべてのドメインの管理が可能になります。つまり、顧客、製品、またはアカウントのリスト管理のみに限定されるソリューションではありません。 MDS が最初にインストールされるときは、ドメインの構造は含まれません。これらのドメインのモデルを作成して必要なドメインを定義します。

マスター データ サービスのその他の機能には、階層、きめ細かいセキュリティ、トランザクション、データのバージョン管理、ビジネス ルールなどがあります。

マスター データ サービスには、次のコンポーネントとツールが含まれています。

• マスター データ サービス構成マネージャー、マスター データ サービス データベースと Web アプリケーションの作成と構成に使用するツールです。

• マスター データ マネージャー。管理タスク (モデルやビジネス ルールの作成など) を実行するために使用する Web アプリケーションであり、ユーザーがデータを更新するためにアクセスします。

• MDSModelDeploy.exe: モデル オブジェクトとデータのパッケージを作成し、他の環境に配置できるようにするツールです。

• マスター データ サービス Web サービス。開発者は、マスター データ サービス用のカスタム ソリューションを拡張または開発するために使用できます。

• マスター データ サービス Excel 用アドイン。これは、データの管理と新しいエンティティと属性の作成に使用します。

MDS リソースの概要については、SQL Server マスター データ サービス ポータルを参照してください。

領域別のコンテンツの参照 マスター データ サービス概要 マスター データ サービス機能とタスク テクニカル リファレンス (マスター データ サービス) Developer's Guide (マスター データ サービス)