スキーマ変更のレプリケート
このトピックでは、SQL Server Management Studioまたは Transact-SQL を使用して、SQL Server 2014 のスキーマ変更をレプリケートする方法について説明します。
パブリッシュされたアーティクルに対し、次のようなスキーマ変更を行った場合、変更内容が既定で Microsoft SQL Server サブスクライバーに反映されます。
ALTER TABLE
ALTER VIEW
ALTER PROCEDURE
ALTER FUNCTION
ALTER TRIGGER
このトピックの内容
作業を開始する準備:
スキーマの変更をレプリケートするために使用するもの:
はじめに
制限事項と制約事項
- ALTER TABLE ...DROP COLUMN ステートメントは、スキーマ変更のレプリケーションを無効にした場合でも、サブスクリプションに削除対象の列が含まれているすべてのサブスクライバーに必ずレプリケートされます。
SQL Server Management Studio を使用する
パブリケーションのスキーマ変更をレプリケートしない場合は、[パブリケーションのプロパティ - <> パブリケーション] ダイアログ ボックスでスキーマ変更のレプリケーションを無効にします。 このダイアログ ボックスへのアクセス方法の詳細については、「パブリケーション プロパティの表示および変更」を参照してください。
スキーマ変更のレプリケーションを無効にするには
[パブリケーションのプロパティ - <パブリケーション>] ダイアログ ボックスの [サブスクリプション オプション] ページで、[スキーマ変更のレプリケート] プロパティの値を False に設定します。
[OK] をクリックします。
特定のスキーマ変更だけを反映させるには、スキーマを変更する前にプロパティを [True] に設定し、変更後に [False] に設定します。 逆に、ほとんどのスキーマ変更を反映するには、スキーマ変更前にプロパティを [False] に設定し、変更後に [True] に設定します。
Transact-SQL の使用
レプリケーションのストアド プロシージャを使用すると、これらのスキーマ変更をレプリケートするかどうかを指定できます。 どのストアド プロシージャを使用するかは、パブリケーションの種類によって異なります。
スキーマ変更をレプリケートしないスナップショット パブリケーションまたはトランザクション パブリケーションを作成するには
- パブリッシャー側のパブリケーション データベースで、sp_addpublication (Transact-SQL) を実行し、@replicate_ddlの値を 0 に指定します。 詳しくは、「 パブリケーションを作成」をご覧ください。
スキーマ変更をレプリケートしないマージ パブリケーションを作成するには
- パブリッシャー側のパブリケーション データベースで、sp_addmergepublication (Transact-SQL) を実行し、@replicate_ddlの値を 0 に指定します。 詳しくは、「 パブリケーションを作成」をご覧ください。
スナップショット パブリケーションまたはトランザクション パブリケーションでスキーマ変更のレプリケートを一時的に無効化するには
スキーマ変更のレプリケーションを伴うパブリケーションの場合は、 sp_changepublication (Transact-SQL) を実行し、 @propertyに replicate_ddl の値を指定し、 @value に 値 0を指定します。
パブリッシュされたオブジェクトに対し、DDL コマンドを実行します。
(省略可能) sp_changepublication (Transact-SQL) を実行し、@propertyに replicate_ddl の値を指定し、 @value に 値 1 を指定して、スキーマ変更の レプリケートを再度有効にします。
マージ パブリケーションでスキーマ変更のレプリケートを一時的に無効化するには
スキーマ変更のレプリケーションを伴うパブリケーションの場合は、 sp_changemergepublication (Transact-SQL) を実行し、 @propertyに replicate_ddl の値を指定し、 @value に 値 0を指定します。
パブリッシュされたオブジェクトに対し、DDL コマンドを実行します。
(省略可能) sp_changemergepublication (Transact-SQL) を実行し、@propertyに 値 replicate_ddl 、 @value に 値 1 を指定して、スキーマ変更の レプリケートを再度有効にします。