次の方法で共有


スクリプト コンポーネントでの変数の使用

変数には、パッケージとそのコンテナ、タスク、およびイベント ハンドラが実行時に使用できる値が格納されます。詳細については、「Integration Services の変数」を参照してください。

[スクリプト変換エディタ][スクリプト] ページで、ReadOnlyVariables および ReadWriteVariables フィールドに変数の一覧をコンマ区切り形式で入力すると、既存の変数を、カスタム スクリプトで読み取り専用または読み取り/書き込みアクセス可能な変数として使用できます。変数名の大文字と小文字は区別されることに注意してください。Value プロパティを使用して、各変数に対する読み取りおよび書き込みを行います。スクリプトが実行時に変数を処理すると、スクリプト コンポーネントは状況に応じて自動的に必要なロックを処理します。

Aa337079.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
ReadWriteVariables のコレクションは、PostExecute メソッド内でのみ、パフォーマンスを最大化し、ロックによる競合のリスクを最小限に抑えるために使用できます。したがって、データ行を処理するたびにパッケージ変数の値を直接増やすことはできません。このような場合、ローカル変数の値を増やし、すべてのデータが処理された後で、PostExecute メソッド内でパッケージ変数の値をローカル変数の値に設定します。また、VariableDispenser プロパティを使用してこの制限を回避できます。この方法については、このトピックの後半で説明します。ただし、各行が処理されているときにパッケージ変数に直接書き込みを行うと、パフォーマンスに悪影響を与え、ロックによる競合のリスクが増えます。

[スクリプト変換エディタ][スクリプト] ページの詳細については、「スクリプト コンポーネント エディタでのスクリプト コンポーネントの構成」および「[スクリプト変換エディタ] ([スクリプト] ページ)」を参照してください。

スクリプト コンポーネントは、ComponentWrapper プロジェクト アイテム内に、Variables コレクション クラスを作成します。ここには、構成済みの各変数の値に対して、変数自体と同じ名前を持つ、厳密に型指定されたアクセサ プロパティがあります。このコレクションは、ScriptMain クラスの Variables プロパティを介して公開されます。アクセサ プロパティにより、変数の値が読み取り専用か読み取り/書き込み用かが決まります。たとえば、MyIntegerVariable という整数型の変数を ReadOnlyVariables 一覧に追加した場合、次のコードを使用して、この値をスクリプト内で取得できます。

Dim myIntegerVariableValue As Integer = Me.Variables.MyIntegerVariable

スクリプト コンポーネントで変数を扱うには、Me.VariableDispenser を呼び出してアクセスする VariableDispenser プロパティを使用することもできます。この場合には、変数の型指定された名前付きのアクセサ プロパティを使用せずに、直接的に変数にアクセスします。VariableDispenser を使用する場合は、コード内で、ロック セマンティクスと、変数値のデータ型のキャストの両方を処理する必要があります。デザイン時には使用できないが、実行時にプログラムによって生成される変数を扱う必要がある場合は、名前付きの型指定されたアクセサ プロパティではなく、VariableDispenser プロパティを使用する必要があります。

参照

その他の技術情報

Integration Services の変数
パッケージでの変数の使用

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手