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Reporting Services と SharePoint テクノロジの統合

新規 : 2006 年 12 月 12 日

レポート サーバーを SharePoint 製品またはテクノロジの配置内で実行し、Windows SharePoint Services 3.0 または Office SharePoint Server 2007 と Reporting Services のコラボレーション機能や集中ドキュメント管理機能を使用するように構成できます。大規模な SharePoint 配置の一部としてレポート サーバーを実行すると、次の 3 つのレベルの統合を実現できます。

  • ストレージの共有
  • セキュリティの共有
  • レポート、レポート モデル、共有データ ソースなど、すべてのビジネス ドキュメントを同じサイトから利用

サーバー統合のアーキテクチャ

レポート サーバーを SharePoint の製品またはテクノロジのインスタンスと統合すると、アイテムとプロパティは SharePoint コンテンツ データベースに格納されます。これによって、コンテンツの格納、セキュリティ保護、アクセスの方法を決めるサーバー テクノロジどうしをより深いレベルで統合できます。

SharePoint コンテンツ データベースにレポートのアイテムとプロパティを格納すると、SharePoint ライブラリでレポート サーバー コンテンツの種類を閲覧したり、SharePoint サイトでホストされている他のビジネス ドキュメントへのアクセスを制御する同じ権限レベルや認証プロバイダを使ってアイテムを保護することができます。また、コラボレーション機能やドキュメント管理機能を使って変更レポートのチェックイン/チェックアウトを行ったり、警告を使ってアイテムの変更を通知することができます。さらに、アプリケーション内のページやサイトでレポート ビューア Web パーツを組み込んだりカスタマイズすることもできます。SharePoint サイト内で十分な権限を持っている場合は、共有データ ソースからレポート モデルを生成し、レポート ビルダを使用してレポートを作成することもできます。

レポート サーバーでは引き続き、すべてのデータ処理、表示、配信が行われます。また、スナップショットやレポート履歴に関連するレポート処理のスケジュール機能もすべてサポートされます。次の図は、サーバー コンポーネントがどのように連携しているかを示しています。

SharePoint 統合のコンポーネント アーキテクチャ

SharePoint サイトからレポートを開くと、レポート サーバーのプロキシ エンドポイントがレポート サーバーに接続し、セッションが作成されます。次にレポート処理の準備が行われ、データが取得された後、レポートがレポート レイアウトにマージされ、レポート ビューア Web パーツで表示されます。レポートが開かれたら、レポートをさまざまなアプリケーション形式にエクスポートしたり、ドリルダウンや関連レポートへのクリックスルー機能を使ってデータを対話的に操作することができます。エクスポートとレポートの対話操作はレポート サーバーで処理されます。

レポート サーバーでは、Windows SharePoint Services との間で操作とデータが同期され、処理対象ファイルの情報が追跡されます。レポート サーバー アイテムのプロパティまたは設定を変更すると、その変更内容は SharePoint データベースに格納された後、レポート サーバーの内部記憶域であるレポート サーバー データベースにコピーされます。

統合を実現するコンポーネント

複数のサーバーを単一の配置にまとめるには、インストールされている Microsoft SQL Server 2005 Reporting Services と Windows SharePoint Services または Office SharePoint Server 2007 のインスタンスを統合します。

統合は、SQL Server 2005 Service Pack 2 と、SharePoint テクノロジ用 SQL Server 2005 Reporting Services アドインによって実現します。Reporting Services アドインは自由に配布できるコンポーネントです。Microsoft Web サイトからダウンロードして、Windows SharePoint Services 3.0 または Office SharePoint Server 2007 が動作しているサーバーにインストールできます。

  • Windows SharePoint Services 上では、Reporting Services アドインによって URL プロキシ エンドポイント、レポート ビューア Web パーツ、およびアプリケーション ページが提供されるので、SharePoint のサイトまたはファームでレポート サーバー コンテンツを表示、保存、および管理することができます。
  • レポート サーバー上では、Service Pack 2 によって、更新済みプログラム ファイル、新しい SOAP エンドポイント、カスタムのセキュリティおよび配信の拡張機能、改訂版の Reporting Services 構成ツール、SharePoint 構成とコンテンツ データベースへのアクセスを許可するスクリプト、および SharePoint 統合モードをサポートするレポート サーバー データベースを作成するためのスクリプトが提供されます。レポート サーバーは、SharePoint 統合モードで実行し、レポートのアクセスと配信を SharePoint サイトのみで専用に行うように構成する必要があります。

Windows SharePoint Services 上に Reporting Services アドインをインストールし、2 つのサーバーを統合用に構成した後は、レポート サーバー コンテンツの種類のドキュメントを SharePoint ライブラリにアップロードまたはパブリッシュできます。その後、SharePoint サイトからこれらのドキュメントを表示したり管理できるようになります。レポート サーバー コンテンツのアップロードとパブリッシュは重要な最初の手順です。Web パーツやページは、SharePoint サイトでレポート定義 (.rdl)、レポート モデル (.smdl)、および共有データ ソース (.rsds) を選択すると使用可能になります。

このセクションの内容

このセクションの次のトピックでは、サーバーがどのように連携しているかについて、さらに説明しています。インストールの推奨事項と構成の手順については、「SharePoint 3.0 統合用の Reporting Services の構成」を参照してください。

  • SharePoint サイトからのレポート サーバー アイテムの表示と管理
    レポート サーバーの統合が、SharePoint サイトの Web アプリケーション ページや SharePoint のサーバー管理にどのように拡張されるかについて説明します。Reporting Services の現行ユーザーはほとんど例外なく、レポート マネージャのアプリケーション ページと同じ機能を SharePoint サイトで利用できます。

参照

概念

Reporting Services の配置モード
Reporting Services を SharePoint 統合モードで実行する要件
SharePoint サイトでのレポート ビューア Web パーツの使用
Reporting Services と SharePoint テクノロジのバージョン間での統合レベルの比較
SharePoint サイトへのレポート、モデル、共有データ ソースの配置

その他の技術情報

Reporting Services アドインのインストール

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手