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MDSCHEMA_ACTIONS 行セット

クライアント アプリケーションで利用できるアクションについて記述します。

行セットの列

MDSCHEMA_ACTIONS 行セットには、次の列が含まれています。

列名 型インジケータ 長さ 説明

CATALOG_NAME

DBTYPE_WSTR

データベースの名前。

SCHEMA_NAME

DBTYPE_WSTR

サポートされていません。常に VT_NULL を格納します。

CUBE_NAME

DBTYPE_WSTR

このアクションが所属するキューブの名前。

ACTION_NAME

DBTYPE_WSTR

このアクションの名前。

ACTION_TYPE

DBTYPE_I4

アクションのトリガ方法を指定するために使用されるビットマップ。Msmd.h ファイルは、このビットマップに対して次のビット値定数を定義します。

  • MDACTION_TYPE_URL (0x01)
  • MDACTION_TYPE_HTML (0x02)
  • MDACTION_TYPE_STATEMENT (0x04)
  • MDACTION_TYPE_DATASET (0x08)
  • MDACTION_TYPE_ROWSET (0x10)
  • MDACTION_TYPE_COMMANDLINE (0x20)
  • MDACTION_TYPE_PROPRIETARY (0x40)
  • MDACTION_TYPE_REPORT (0x80)
  • MDACTION_TYPE_DRILLTHROUGH (0x100)

COORDINATE

DBTYPE_WSTR

アクションが実行される多次元領域でオブジェクトまたは座標を指定する多次元式 (MDX)。この制限列の値は、クライアント アプリケーションから提供される必要があります。

CORDINATE は、COORDINATE_TYPE で指定されたオブジェクトに解決される必要があります。

COORDINATE_TYPE

DBTYPE_I4

COORDINATE 制限列の解釈方法を指定するビットマップ。Msmd.h ファイルは、このビットマップに対して次のビット値定数を定義します。

  • MDACTION_COORDINATE_CUBE (1)
  • MDACTION_COORDINATE_DIMENSION (2)
    ディメンション階層を示します。
  • MDACTION_COORDINATE_LEVEL (3)
  • MDACTION_COORDINATE_MEMBER (4)
  • MDACTION_COORDINATE_SET (5)
  • MDACTION_COORDINATE_CELL (6)

ACTION_CAPTION

DBTYPE_WSTR

キャプションと翻訳が DDL で指定されなかった場合は、アクション名。

キャプションまたは翻訳が指定され、CaptionIsMDX が False である場合は、次のいずれかの文字列になります。

  • 適切な言語の翻訳。
  • 指定した言語の翻訳が見つからなかった場合は、指定したキャプション。
  • 翻訳が見つからず、キャプションが DDL で指定されなかった場合は、アクション名。

キャプションまたは翻訳が指定され、CaptionIsMDX が True である場合は、指定した言語の適切な翻訳または DDL キャプションの指定した翻訳を見つけ、式を計算することによって生成される文字列。

アクションが MDX スクリプトで指定された場合、翻訳はなく、キャプションは常に MDX 式として扱われます。

DESCRIPTION

DBTYPE_WSTR

アクションについてのわかりやすい説明。

CONTENT

DBTYPE_WSTR

実行対象のアクションの式またはコンテンツ。

APPLICATION

DBTYPE_WSTR

アクションを実行するために使用されるアプリケーションの名前。

INVOCATION

DBTYPE_I4

アクションの呼び出し方法に関する情報。

  • MDACTION_INVOCATION_INTERACTIVE (1) は、通常の操作時に使用される標準のアクションを示します。この列の既定値です。
  • MDACTION_INVOCATION_ON_OPEN (2) は、キューブを初めて開いたときにアクションが実行されることを示します。
  • MDACTION_INVOCATION_BATCH (4) は、アクションがバッチ操作または Microsoft SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) タスクの一部として実行されることを示します。

これらの列挙値は、Msmd.h ファイルで定義されます。

行セットは、CATALOG_NAMESCHEMA_NAMECUBE_NAMEACTION_NAME を基準に並べ替えることができます。

ms126032.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
種類が MDACTION_TYPE_PROPRIETARY のアクションでは、APPLICATION 列の値を提供する必要があります。

制限の列

MDSCHEMA_ACTIONS 行セットは、次の表に示されている列で制限できます。

列名 型インジケータ 制限の状態

CATALOG_NAME

DBTYPE_WSTR

省略可。

SCHEMA_NAME

DBTYPE_WSTR

省略可。

CUBE_NAME

DBTYPE_WSTR

必須。

ACTION_NAME

DBTYPE_WSTR

省略可。

ACTION_TYPE

DBTYPE_I4

省略可。

COORDINATE

DBTYPE_WSTR

必須。

COORDINATE_TYPE

DBTYPE_I4

必須。

INVOCATION

DBTYPE_I4

(省略可) INVOCATION 制限列の既定値は MDACTION_INVOCATION_INTERACTIVE です。すべてのアクションを取得するには、INVOCATION 制限列で MDACTION_INVOCATION_ALL 値を使用します。

CUBE_SOURCE

DBTYPE_UI2

(省略可) 次のいずれかの有効値を含むビットマップ。

  • 1 キューブ
  • 2 ディメンション

既定の制限の値は 1 です。

ms126032.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
INVOCATION 制限列の既定値は MDACTION_INVOCATION_INTERACTIVE です。この列の値を明示的に指定しないスキーマ行セットには、この値を持つ行しか格納されません。行セットにアクション セット全体を格納するには、INVOCATION 制限列で MDACTION_INVOCATION_ALL 定数を使用します。

クライアント アプリケーションは、OR 演算子を使用することによって複数の ACTION_TYPE を定義できます。

解説

次の表は、COORDINATECOORDINATE_TYPE の有効な組み合わせの一覧です。

COORDINATE オブジェクトの種類 COORDINATE_TYPE

Cube

MDACTION_COORDINATE_CUBE

Dimension

MDACTION_COORDINATE_DIMENSION

MDACTION_COORDINATE_LEVEL

MDACTION_COORDINATE_MEMBER

MDACTION_COORDINATE_SET

MDACTION_COORDINATE_CELL

Hierarchy

MDACTION_COORDINATE_DIMENSION

Level

MDACTION_COORDINATE_LEVEL

Member

MDACTION_COORDINATE_MEMBER

Set

MDACTION_COORDINATE_SET

cell

MDACTION_COORDINATE_CELL

参照

関連項目

OLE DB for OLAP スキーマ行セット

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手