IBCPSession::BCPReadFmt (OLE DB)
フォーマット ファイルから列ごとにフォーマット情報を読み取ります。
構文
HRESULT BCPReadFmt(
const wchar_t *pwszFormatFile);
解説
BCPReadFmt メソッドは、データ ファイルのデータ形式を指定しているフォーマット ファイルからデータを読み取る場合に使用します。このメソッドでは、適切なバージョンのフォーマット ファイルを検出することができます。また、フォーマット ファイルが xml 形式か、または古いスタイルのテキスト形式かを自動的に検出し、フォーマット ファイルに適した動作をします。SQL Native Client OLE DB プロバイダ BCP でサポートされるフォーマット ファイルのバージョンは、バージョン 6.0 以降です。
BCPReadFmt メソッドはフォーマット情報を読み取ると、適宜、IBCPSession::BCPColumns メソッドと IBCPSession::BCPColFmt メソッドを呼び出します。ユーザーがフォーマット ファイルを解析し、これらのメソッドを呼び出す必要はありません。
フォーマット ファイルを保存するには、IBCPSession::BCPWriteFmt メソッドを呼び出します。BCPReadFmt メソッドの呼び出しでは、保存したフォーマット ファイルを参照することができます。また、一括コピー (bcp) ユーティリティを使用して、BCPReadFmt メソッドで参照できるファイルに、ユーザー定義のデータ形式を保存することもできます。
引数
- pwszFormatFile[in]
データ ファイルのフォーマット情報を含むファイルのパスとファイル名。
リターン コード値
- S_OK
メソッドが成功しました。
- E_FAIL
プロバイダ固有のエラーが発生しました。エラーの詳細を確認するには、ISQLServerErrorInfo インターフェイスを使用してください。
- E_OUTOFMEMORY
メモリ不足エラーです。
- E_UNEXPECTED
メソッドの呼び出しが予期されませんでした。たとえば、このメソッドが呼び出される前に、IBCPSession::BCPInit メソッドが呼び出されなかった場合などです。