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Integration Services ウィザード

Microsoft SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) に含まれるウィザードのセットを使用すると、データ ソース間のデータのコピー、単一パッケージの構築、パッケージ構成の作成、Integration Services プロジェクトの配置、および SQL Server 2000 DTS パッケージの移行を行うことができます。

SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード

SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを使用すると、最も簡単な方法で基本パッケージを構築したり、データ ソース間のデータをコピーできます。

ms141126.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
64 ビット コンピュータでは、32 ビット版と 64 ビット版の両方の SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード (DTSWizard.exe) が Integration Services によってインストールされます。

次のデータ ソースに接続できます。

  • SQL Server
  • フラット ファイル
  • Microsoft Access
  • Microsoft Excel
  • その他の OLE DB プロバイダ

これらのデータ ソースは、変換元または変換先のどちらにも使用できます。また、ADO.NET プロバイダを変換元として使用することもできます。

変換元または変換先を指定したら、次に、インポートまたはエクスポートするデータを選択します。

変換元と変換先の種類に応じて、個別のウィザード オプションを設定します。たとえば、SQL Server データベース間のデータをコピーする場合、データのコピー元となるテーブルまたはビューを指定するか、またはデータを選択する SQL ステートメントを指定します。

SQL Server インポートまたはエクスポート ウィザードは、SQL Server Management Studio または Business Intelligence Development Studio から実行できます。

SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを SQL Server Management Studio から実行するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

  2. [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、[サーバーの種類] リストの [データベース エンジン] を選択し、[接続] をクリックします。認証方法に応じて、ユーザー名とパスワードを指定します。

  3. [データベース] フォルダを展開し、データをインポートまたはエクスポートするデータベースを右クリックします。次に、[タスク] をポイントし、[データのインポート] または [データのエクスポート] のどちらかをクリックします。

SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを Business Intelligence Development Studio から実行するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005] をポイントし、[Business Intelligence Development Studio] をクリックします。

  2. Business Intelligence Development Studio で、[ファイル] メニューの [開く] をクリックし、ウィザードを実行する Integration Services プロジェクトを探します。

  3. [SSIS パッケージ] フォルダを右クリックし、[SSIS インポートおよびエクスポート ウィザード] をクリックします。

ウィザードの一部の機能は、ウィザードを起動する環境に応じて動作が異なります。たとえば、Business Intelligence Development Studio から SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを実行する場合、パッケージをすぐに実行するオプションは用意されていません。この場合、ウィザードを実行した Integration Services プロジェクトにパッケージが追加され、次回からそのパッケージを実行できます。

詳細については、「SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを使用してパッケージを作成する方法」を参照してください。

パッケージ インストール ウィザード

パッケージ インストール ウィザードを使用すると、パッケージの配置およびパッケージ構成の更新を行うことができます。

パッケージを配置する前に、構成を作成してパッケージに配置できます。Integration Services は構成を使用して、パッケージのプロパティとパッケージ オブジェクトを実行時に動的に更新します。たとえば、接続文字列が含まれるプロパティに値をマップする構成を使用して、実行時に OLE DB 接続の接続文字列を動的に設定できます。

Integration Services プロジェクトを構築して配置ユーティリティを作成するまでは、パッケージ インストール ウィザードは実行できません。詳細については、「Integration Services パッケージの配置」を参照してください。

パッケージ構成ウィザード

パッケージ構成ウィザードを使用すると、パッケージおよびパッケージ オブジェクトのプロパティの値を実行時に更新する構成が作成できます。

詳細については、「パッケージの構成の作成」を参照してください。

パッケージ移行ウィザード

パッケージ移行ウィザードを使用すると、SQL Server 2000 DTS パッケージを SQL Server 2005 に移行できます。移行可能な SQL Server 2000 DTS パッケージは、SQL Server 2000 msdb データベース、Meta Data Services、または構造化ストレージ ファイルに格納されている DTS パッケージです。パッケージは、.dtsx ファイルとしてファイル システムに移行するか、SQL Server 2005 msdb データベースに移行できます。

パッケージ移行ウィザードは、SQL Server Management Studio および Business Intelligence Development Studio から実行できます。

パッケージ移行ウィザードを SQL Server Management Studio から実行するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

  2. [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、[サーバーの種類] リストの [データベース エンジン] を選択し、[接続] をクリックします。

  3. [DTS 2000 パッケージ] フォルダを展開し、移行するパッケージを右クリックします、次に [DTS 2000 パッケージを移行] をクリックします。

パッケージ移行ウィザードを Business Intelligence Development Studio から起動するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005] をポイントし、[Business Intelligence Development Studio] をクリックします。

  2. Business Intelligence Development Studio で、[ファイル] メニューの [開く] をクリックし、ウィザードを実行する Integration Services プロジェクトを探します。

  3. [SSIS パッケージ] フォルダを右クリックし、[DTS 2000 パッケージを移行] をクリックします。

詳細については、「データ変換サービス パッケージの移行」および「パッケージ移行ウィザードの使用」を参照してください。

参照

その他の技術情報

Integration Services のツールとユーティリティ

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手