フルテキスト検索のインストールとアップグレード
Microsoft SQL Server 2005 では、フルテキスト エンジンがサイド バイ サイドでインストールされます。Microsoft Full-Text Engine for SQL Server (MSFTESQL) サービスの 1 つのインスタンスは、Microsoft Search (MSSearch) サービスを基盤としていて、Microsoft SQL Server のインスタンスごとにインストールされます。これは、SQL Server が、MSSearch サービスを使用する他のサーバー製品と MSSearch サービスを共有する必要がなくなったことを意味します。
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SQL Server 2005 のインストール直後に、サービス アカウントをフルテキスト検索用に変更することをお勧めします。サービス アカウントの変更の詳細については、「フルテキスト検索のサービス開始アカウントを設定する方法 (SQL Server 構成マネージャ)」を参照してください。 |
インスタンス レベルでフルテキスト エンジンを分離したことにより、サーバーの管理および更新のプロセスが簡略化されました。現在は、オペレーティング システム、またはシステム上にあるサーバー製品の他のインスタンスに対して更新を行っても、SQL Server フルテキスト検索は影響を受けません。さらに、新しいバージョンの MSSearch サービスがフルテキスト検索の動作に影響を与えることを心配せずに、Microsoft SharePoint Portal Server などの製品をインストールできます。
サイド バイ サイド インストールとは、SQL Server のインスタンスごとに次のコンポーネントが存在することを意味します。
- MSFTESQL
フルテキスト エンジン サービスでは、フィルタ デーモン コンポーネントを管理し、管理操作を実行し、フルテキスト クエリを実行します。名前付きのインスタンスでは MSFTESQL$<instance_name> として表示されます。
- MSFTEFD
フルテキスト フィルタ デーモンは、インデックスとクエリに使用するサードパーティの拡張コンポーネント (ワード ブレーカ、ステミング機能、フィルタなど) をフルテキスト エンジン サービス自体の整合性を損なわずに安全に読み込み、駆動します。
- ワード ブレーカ、ステミング機能、フィルタ
各インスタンスは、オペレーティング システムのバージョンと関係なく、固有のワード ブレーカ、ステミング機能、フィルタのセットを使用するようになりました。これらのコンポーネントは、インスタンス レベルで簡単に登録し、構成できます。
フルテキスト検索のアーキテクチャの詳細については、「フルテキスト検索のアーキテクチャ」を参照してください。
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フルテキスト検索コンポーネントをアンインストールする場合は、サーバーを再起動する必要があります。 |
フルテキスト検索のセットアップ
フルテキスト検索を使用するには、フルテキスト エンジンを使用してアクセスするテーブルの列に対してフルテキスト インデックス機能をセットアップする必要があります。詳細については、「フルテキスト検索の概要」を参照してください。
アップグレード
SQL Server 2005 へのアップグレードはセットアップ中に行われます。SQL Server 2005 のインスタンスは、SQL Server の旧バージョンとサイド バイ サイドでセットアップされ、データが移行されます。旧バージョンの SQL Server にフルテキスト検索がインストールされている場合、新しいバージョンのフルテキスト検索が自動的にインストールされます。
SQL Server 2005 では、フルテキスト カタログが大幅に変更されています。この変更を行うには、以前のバージョンの SQL Server のすべてのフルテキスト カタログを再構築する必要があります。フルテキスト カタログの再構築は、自動的に行われ、アップグレードの完了を妨げることはありません。その結果、アップグレード後もフルテキスト カタログの再構築が続行している場合があります。新しいフォルダは元のフルテキスト カタログが配置されていたパスの下に作成されます。再構築されたフルテキスト カタログと関連付けられているファイルは、この新しいフォルダに格納されます。
参照
概念
Microsoft Full-Text Engine for SQL Server
ワード ブレーカとステミング機能
フルテキスト検索フィルタ