次の方法で共有


バイナリ照合順序の使用

以下の考慮事項を参考にして、以前のバイナリ照合順序と新しいバイナリ照合順序のうち、どちらの照合順序が現在の Microsoft SQL Server 実装に適しているかを判断してください。BIN 照合順序と BIN2 照合順序は、今後の SQL Server リリースでも引き続きサポートされます。

バイナリ照合順序では、ロケールおよびデータ型によって定義されるコード値のシーケンスに基づいてデータを並べ替えます。SQL Server のバイナリ照合順序は、使用する言語ロケールと ANSI コード ページを定義し、バイナリ並べ替え順を実施します。バイナリ照合順序は比較的単純なので、アプリケーションのパフォーマンス向上に役立ちます。非 Unicode データ型の場合は、ANSI コード ページで定義されているコード ポイントに基づいてデータが比較されます。Unicode データ型の場合は、Unicode コード ポイントに基づいてデータが比較されます。Unicode データ型のバイナリ照合順序では、データを並べ替える際にロケールが考慮されません。たとえば、Unicode データに対して Latin_1_General_BIN と Japanese_BIN を使用した場合、並べ替え結果はどちらも同じになります。

以前の SQL Server のバイナリ照合順序では、Unicode データに対して不完全なコード ポイント間比較が行われていました。以前のバージョンの SQL Server でのバイナリ照合順序では、最初の文字が WCHAR として比較された後、続いてバイト単位の比較が行われていました。旧バージョンとの互換性を維持するため、既存のバイナリ照合順序セマンティクスは変更されません。

バイナリ照合順序の使用に関するガイドライン

Microsoft SQL Server 2005 アプリケーションを、バイナリ照合順序を使用する以前のバージョンの SQL Server と連携させる場合は、引き続きバイナリを使用してください。一般に、混在環境ではバイナリ照合順序が適しています。

BIN2 照合順序の使用に関するガイドライン

SQL Server 最新リリースのバイナリ照合順序には、純粋なコード ポイント比較照合順序セットが新しく追加されました。この新しいバイナリ照合順序へ移行すると、完全なコード ポイント比較を利用でき、新しいアプリケーションの開発にこの新しいバイナリ照合順序を活用できるようになります。新しいコード ポイント照合順序セマンティクスを実装する照合順序名は、新しい BIN2 サフィックスによって識別されます。さらに、BIN2 に対応する新しい比較フラグが新規バイナリ並べ替え用に追加されます。また、アプリケーション開発が容易になる、セマンティクスが明確になる、などの利点もあります。

参照

関連項目

照合順序オプションおよびインターナショナル サポート
セットアップでの照合順序の設定

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手