SQL Server セットアップにおける COM+ システム構成チェックの失敗に対処する方法
Microsoft SQL Server 2005 セットアップでは、COM+ の構成が適切かどうかがチェックされます。構成エラーが検出された場合、セットアップ操作は続行されますが、システム構成チェック (SCC) レポートに次の警告が表示されます。
"SQL Server のセットアップに失敗した場合は、インストールがロールバックされますが、すべての .manifest ファイルが削除されるとは限りません。この問題に対処するには、ファイル名を変更し、セットアップを再実行してください。"
COM+ エラーは、Microsoft 分散トランザクション コーディネータ (MS DTC) が実行されていないときに発生します。また、Microsoft Cluster Server の場合は、MS DTC がクラスタ化されたリソースでない場合に発生します。COM+ は MS DTC に依存し、Integration Services のメッセージ キュー タスクは COM+ に依存します。COM+ エラーが発生した場合、COM+ システムを正しく構成しない限り、Integration Services のメッセージ キュー タスクを使用することはできません。
Message Queuing (MSMQ) を使用するには、MS DTC が実行中であり、かつ適切に構成されていなければなりません。SQL Server がクラスタ上にインストールされている場合は、MS DTC がクラスタ リソースである必要があります。
COM+ を再インストールするには、次の手順を実行します。
コンポーネント サービス スナップインをインストールするには
Windows デスクトップで [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
[名前] に「MMC」と入力して、[OK] をクリックします。
コンソール ウィンドウで、[ファイル] メニューの [スナップインの追加と削除] をクリックします。
[スナップインの追加と削除] ウィンドウで、[追加] をクリックします。
[スタンドアロン スナップインの追加] ウィンドウで、スナップインの一覧から [コンポーネント サービス] を選択し、[追加] をクリックします。
[閉じる] をクリックして、[スタンドアロン スナップインの追加] ウィンドウを閉じます。さらに、[OK] をクリックして、[スナップインの追加と削除] ウィンドウを閉じます。
[コンソール ルート\コンポーネント サービス] ウィンドウで、[コンポーネント サービス] ツリーを展開します。ここで COM+ に問題がある場合は、エラー メッセージが表示されます。
SQL Server 2005 セットアップを再度実行します。エラー メッセージが表示される場合は、COM+ を再インストールします。
COM+ を再インストールするには
[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] で、[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。
Windows コンポーネント ウィザードで、選択項目を何も変更せずに [次へ] をクリックします。
最後までクリックしてウィザードを完了し、SQL Server 2005 セットアップを再度実行します。
参照
処理手順
SQL Server 2005 のセットアップ ログ ファイルを読み取る方法
概念
SQL Server データベース エンジンのインストールに関するトラブルシューティング
SQL Server 2005 セットアップ ログ ファイルを表示する方法