メンバ プロパティの使用 (MDX)
メンバ プロパティは、各組内の各メンバに関する基本的な情報を対象とします。基本的な情報には、メンバ名、親レベル、子の数などが含まれます。メンバ プロパティは特定レベルのすべてのメンバで使用できます。編成の点では、メンバ プロパティは 1 つのディメンション上に格納され、ディメンション別に編成されるデータとして扱われます。
メモ : |
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Microsoft SQL Server 2005 では、メンバ プロパティを属性リレーションシップと呼んでいます。詳細については、「属性リレーションシップ」を参照してください。 |
メンバ プロパティには、固有プロパティとカスタム プロパティがあります。
固有メンバ プロパティ
すべてのメンバで、固有メンバ プロパティ (たとえば書式設定済みのメンバの値など) がサポートされます。一方、ディメンションやレベルには、追加の固有ディメンション メンバ プロパティや追加の固有レベル メンバ プロパティ (たとえばメンバ ID など) が用意されています。詳細については、「固有メンバ プロパティ (MDX)」を参照してください。
ユーザー定義メンバ プロパティ
多くの場合、メンバには追加のプロパティが関連付けられます。たとえば、製品レベルには、各製品の SKU、SRP、重さ、および量のプロパティが用意されているかもしれません。これらのプロパティはメンバではありませんが、製品レベルのメンバに関する追加情報を含んでいます。詳細については、「ユーザー定義メンバ プロパティ (MDX)」を参照してください。
固有メンバ プロパティとユーザー定義メンバ プロパティは両方とも、PROPERTIES キーワードまたは Properties 関数を使用して取得できます。
PROPERTIES キーワードの使用
PROPERTIES キーワードを使用して、特定の軸ディメンションに対して使用するメンバ プロパティを指定します。次の構文では、MDX SELECT ステートメントの <axis specification>
句に PROPERTIES キーワードが埋め込まれています。
SELECT [<axis_specification>
[, <axis_specification>...]]
FROM [<cube_specification>]
[WHERE [<slicer_specification>]]
<axis_specification>
句には、以下の構文に示すように、オプションの <dim_props>
句が含まれています。
<axis_specification> ::= <set> [<dim_props>] ON <axis_name>
メモ : |
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<set> および <axis_name> の値の詳細については、「クエリ軸の内容の指定 (MDX)」を参照してください。 |
<dim_props>
句によって、PROPERTIES キーワードを使用したディメンション、レベル、およびメンバ プロパティのクエリが実行可能になります。<dim_props>
句の構文は次のとおりです。
<dim_props> ::= [DIMENSION] PROPERTIES <property> [,<property>...]
<property>
構文のブレークダウンは、クエリの対象となるプロパティに応じて変わります。
- 状況に依存する固有メンバ プロパティには、その前にディメンション名またはレベル名を指定する必要があります。ただし、状況に依存しない固有メンバ プロパティはディメンション名やレベル名で修飾できません。固有メンバ プロパティでの PROPERTIES キーワードの使用方法の詳細については、「固有メンバ プロパティ (MDX)」を参照してください。
- ユーザー定義メンバ プロパティの前には、そのプロパティが存在しているレベルの名前を指定する必要があります。ユーザー定義メンバ プロパティでの PROPERTIES キーワードの使用方法の詳細については、「ユーザー定義メンバ プロパティ (MDX)」を参照してください。