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StrToValue (MDX)

更新 : 2006 年 7 月 17 日

多次元式 (MDX) 形式の文字列によって指定されている数値を返します。

構文

StrToValue(MDX_Expression [,CONSTRAINED] ) 

引数

  • MDX_Expression
    直接的または間接的に 1 つのセルに解決される有効な文字列式です。

解説

StrToValue 関数は、MDX 式によって指定された数値を返します。通常、StrToValue 関数は、1 つのセルに解決できる MDX 式を外部関数から MDX ステートメントに返すために、ユーザー定義関数と組み合わせて使用します。

  • CONSTRAINED フラグを使用する場合、MDX 式にはスカラ値のみを含める必要があります。CONSTRAINED フラグは、指定された文字列によるインジェクション攻撃の危険性を軽減するために使用します。直接スカラ値に解決できない MDX 式を指定すると、"STRTOVALUE 関数の CONSTRAINED フラグによって設定された制限に違反しました。" というエラー メッセージが表示されます。
  • CONSTRAINED フラグを使用しない場合は、1 つのセルを返す有効な多次元式 (MDX) 式に解決される範囲で複雑な MDX 式を指定できます。
ms144951.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
MDX 式の結果がテキストとして格納されていても、その値を数値として返すと、返された値に対して算術演算を実行する場合に便利です。

次の例では、StrToValue 関数を使用して、各自転車の重量を数値として返しています。

WITH MEMBER Measures.x AS 
StrToValue 
   ([Product].[Product].CurrentMember.Properties ('Weight')
   ,CONSTRAINED
   )
SELECT Measures.x ON 0
,[Product].[Product].[Product].Members ON 1
FROM [Adventure Works]
WHERE [Product].[Product Categories].[Bikes]

参照

関連項目

MDX 関数リファレンス (MDX)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 7 月 17 日

変更内容 :
  • わかりやすくするために構文および引数を更新しました。
  • 更新した例を追加しました。