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DrilldownMember (MDX)

更新 : 2006 年 7 月 17 日

2 番目に指定されたセット内に存在する、指定されたセットのメンバをドリル ダウンします。

または、組のセットをドリル ダウンします。

構文

DrilldownMember(Set_Expression1, Set_Expression2 [ , RECURSIVE ] )

引数

  • Set_Expression1
    セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。
  • Set_Expression2
    セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

解説

この関数は、階層によって順序付けられた子メンバのセットを返します。このセットには、最初のセットで指定されたメンバのうち、2 番目のセット内にも存在するメンバが格納されます。**最初のセットに親メンバと 1 つ以上の子メンバが含まれている場合、親メンバはドリル ダウンされません。最初のセットのディメンショナリティは任意ですが、2 番目には 1 次元のセットを指定する必要があります。最初のセットの元のメンバの間の順序はそのまま保持されます。ただし、この関数の結果セットに組み込まれるすべての子メンバは、それぞれの親メンバの直下に組み込まれます。この関数は、最初のセットのメンバのうち、2 番目のセット内にも存在する各メンバの子メンバを取得することによって結果セットを作成します。RECURSIVE が指定されている場合、この関数は、結果セットのメンバを 2 番目のセットと再帰的に比較し、結果セットのメンバのうち、2 番目のセット内にも存在する各メンバの子メンバを取得する操作を、結果セットのメンバが 2 番目のセット内で検出されなくなるまで続けます。

最初のセットには、メンバではなく組を含めることもできます。組のドリル ダウンは、OLE DB の拡張機能であり、メンバではなく組のセットを返します。

ms145580.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
メンバのすぐ後に、そのメンバの子のいずれかが続いていると、そのメンバはドリルダウンされません。Drilldown* ファミリと Drillup* ファミリの関数のどちらにとっても、セット内のメンバの順序は重要です。

次の例では、最初のセットのメンバであり 2 番目のセットにも存在する、Australia へのドリル ダウンを行っています。

SELECT DrilldownMember 
   ( [Geography].[Geography].Children,
      {[Geography].[Geography].[Country].[Australia],
        [Geography].[Geography].[State-Province].[New South Wales]}
   )
   ON 0
   FROM [Adventure Works]

次の例では、最初のセットのメンバであり 2 番目のセットにも存在する、Australia へのドリル ダウンを行っています。RECURSIVE 引数があるので、結果セットのメンバ (State-Province レベルのメンバ) を 2 番目のセットと再帰的に比較し、結果セット内にあり 2 番目のセット内にも存在する各メンバの子 (City レベルのメンバ) を取得するという操作が、結果セットのメンバが 2 番目のセット内で検出されなくなるまで続けて行われます。

SELECT DrilldownMember 
   ( [Geography].[Geography].Children,
      {[Geography].[Geography].[Country].[Australia],
        [Geography].[Geography].[State-Province].[New South Wales]}
   ,RECURSIVE)
   ON 0
   FROM [Adventure Works]

参照

関連項目

MDX 関数リファレンス (MDX)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 7 月 17 日

変更内容 :
  • わかりやすくするために構文および引数を更新しました。
  • 更新した例を追加しました。