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ValidMeasure (MDX)

更新 : 2006 年 7 月 17 日

指定された組に対応する結果を返す際に、適用できないディメンションを All レベル (集計可能でない場合は既定のメンバ) にすることにより、キューブ内のメジャーの値を返します。

構文

ValidMeasure(Tuple_Expression) 

引数

  • Tuple_Expression
    組を返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

解説

ValidMeasure 関数は、共通していないディメンションに関して、(All) レベルの座標にあるセル (集計できない場合は既定のメンバ) からメジャーの値を返します。Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services では、この関数によって指定される動作はサーバー側の既定の動作であり、メジャー グループ オブジェクトの IgnoreUnrelatedDimensions プロパティによって制御されます。

(All メンバではなく) 指定されている組の中で粒度が指定された属性の場合、各属性に対応する現在の座標は次のように移動されます。

  • 指定属性メンバに関連していた属性は、現在のメンバと共存するメンバに移動されます。
  • 指定された属性メンバに関連する属性は、All メンバ (集計可能でない場合は既定のメンバ) に移動されます。
  • 関連性のない属性は、(メジャーに基づいて) All メンバに移動されます。

たとえば、Time ディメンションの粒度が Month だとします。この Time ディメンションのセルで ValidMeasure 関数を使用すると、Week レベルのセルは Month レベルで値を返します。

次の表に、ValidMeasure 関数の動作を示します。

Time ディメンションなし 粒度が Year レベルに指定されている Time ディメンション

Time.Jan

NULL を返します。メジャー グループのスコープの座標。

NULL を返します。粒度が不足。

ValidMeasure(Time.Jan)

データを返します。ValidMeasure 関数は Time を All レベル (集計できない場合は既定のメンバ) に強制します。

NULL を返します。粒度が不足。ValidMeasure の影響力はありません。

Time.[1997].<計算されるメンバ>

NULL を返します。メジャー グループのスコープの座標。

NULL を返します。粒度が不足。ValidMeasure の影響力はありません。

参照

関連項目

MDX 関数リファレンス (MDX)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 7 月 17 日

変更内容 :
  • わかりやすくするために構文および引数を更新しました。