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Root (MDX)

更新 : 2006 年 7 月 17 日

キューブ、ディメンション、または組の現在のスコープ内の各属性階層から、All メンバで構成される組を返します。スコープの詳細については、「SCOPE ステートメント (MDX)」を参照してください。

ms146076.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
属性階層に All メンバがない場合は、その階層の既定のメンバを含む組を返します。

構文

Cube syntax
Root ()
Dimension syntax
Root( Dimension_Name )
Tuple syntax
Root( Tuple_Expression ] )

引数

  • Dimension_Name
    ディメンション名を指定する有効な文字列式です。
  • Tuple_Expression
    組を返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

解説

ディメンション名も組式も指定されていない場合、Root 関数は、キューブ内の各属性階層から、All メンバ (All メンバが存在しない場合は既定のメンバ) を含む組を返します。組の中のメンバの順序は、キューブ内で属性階層が定義されている順序に基づきます。

ディメンション名が指定されている場合、Root 関数は、現在のメンバのコンテキストに基づいて、指定されたディメンション内の各属性階層から、All メンバ (All メンバが存在しない場合は既定のメンバ) を含む組を返します。組の中のメンバの順序は、ディメンション内で属性階層が定義されている順序に基づきます。

ms146076.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
階層名が指定された場合、Tuple 関数は、指定された階層名からディメンション名を取得します。

組式が指定されている場合、Root 関数は、指定された組と、その組に明示的に含まれていない他のすべてのディメンション属性の All メンバとの積集合を含む組を返します。その指定されている組は、1 つのディメンションだけを参照していなければなりません。そうでない場合は、エラーになります。

次の例では、Adventure Works キューブの各階層から、All メンバ (All メンバが存在しない場合は既定のメンバ) を含む組を返します。

SELECT Root()ON 0
FROM [Adventure Works]

次の例では、Adventure Works キューブの Date ディメンションの各階層から All メンバ (All メンバが存在しない場合は既定のメンバ) を含む組、およびこれらの既定のメンバと交差するメジャー ディメンションの指定されたメンバ値を含む組を返します。

SELECT Root([Date]) ON 0
FROM [Adventure Works]
WHERE [Measures].[Order Count]

次の例では、Adventure Works キューブの Date ディメンションで指定されている階層以外の各階層から、指定された組のメンバ (All メンバ (All メンバが存在しない場合は既定のメンバ) と 2001 年 7 月 1 日) を含む組、およびこれらのメンバと交差する Mesures ディメンションの指定されたメンバ値を含む組を返します。

SELECT Root([Date].[July 1, 2001]) ON 0
FROM [Adventure Works]
WHERE [Measures].[Order Count]

参照

関連項目

MDX 関数リファレンス (MDX)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 7 月 17 日

変更内容 :
  • わかりやすくするために構文および引数を更新しました。
  • 更新した例を追加しました。