サブスクライバでデータを検証する方法 (SQL Server Management Studio)
データの検証は、3 つの部分で構成されるプロセスです。
- パブリケーションの単一のサブスクリプションまたはすべてのサブスクリプションが検証対象としてマークされます。[サブスクリプションの検証] および [すべてのサブスクリプションの検証] ダイアログ ボックスで、サブスクリプションに検証対象のマークを付けます。これらのダイアログ ボックスは、Microsoft SQL Server Management Studio の [ローカル パブリケーション] フォルダおよび [ローカル サブスクリプション] フォルダから使用できます。[すべてのサブスクリプション] タブ、[サブスクリプション ウォッチ リスト] タブ (SQL Server 2005 以降を実行しているディストリビュータの場合) およびレプリケーション モニタのパブリケーション ノードでもサブスクリプションにマークを付けることができます。レプリケーション モニタの起動の詳細については、「レプリケーション モニタを起動する方法 (レプリケーション モニタ)」を参照してください。
- サブスクリプションは、ディストリビューション エージェント (トランザクション レプリケーションの場合) またはマージ エージェント (マージ レプリケーションの場合) による次回の同期時に検証されます。ディストリビューション エージェントは、通常は連続して実行されるので、検証はすぐに実行されます。マージ エージェントは、通常は要求時に実行されるので、エージェントを実行した後で検証が実行されます。
- 検証結果は次の場所で表示できます。
- レプリケーション モニタの詳細ウィンドウ : トランザクション レプリケーションの場合は [ディストリビュータからサブスクライバまでの履歴] タブ、およびマージ レプリケーションの場合は [同期の履歴] タブ
- Management Studio の [同期の状態の表示] ダイアログ ボックス
検証結果には、検証が成功したかどうかが示されますが、失敗した場合、検証に失敗した行は示されません。パブリッシャとサブスクライバのデータを比較するには、tablediff ユーティリティを使用します。レプリケートされたデータでこのユーティリティを使用する方法の詳細については、「レプリケートされたテーブルを比較して相違があるかどうかを確認する方法 (レプリケーション プログラミング)」を参照してください。
メモ : |
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レプリケーション モニタの手順は、プッシュ サブスクリプションにのみ適用されます。プル サブスクリプションはレプリケーション モニタでは同期できないからです。ただし、レプリケーション モニタで、サブスクリプションに検証対象のマークを付けたり、プル サブスクリプションの検証結果を表示することはできます。 |
トランザクション パブリケーションのサブスクリプションのデータを検証するには (Management Studio)
SQL Server Management Studio でパブリッシャに接続し、サーバー ノードを展開します。
[レプリケーション] フォルダを展開し、[ローカル パブリケーション] フォルダを展開します。
サブスクリプションを検証するパブリケーションを右クリックし、[サブスクリプションの検証] をクリックします。
[サブスクリプションの検証] ダイアログ ボックスで、次のように検証するサブスクリプションを選択します。
- [すべての SQL Server サブスクリプションを検証する] を選択する。
- [以下のサブスクリプションを検証する] を選択し、1 つ以上のサブスクリプションを選択する。
実行する検証の種類 (行数、または行数とチェックサム) を指定するには、[検証オプション] をクリックし、[サブスクリプションの検証オプション] ダイアログ ボックスでオプションを指定します。
[OK] をクリックします。
レプリケーション モニタまたは [同期の状態の表示] ダイアログ ボックスで検証結果を表示します。サブスクリプションごとに、次の手順を実行します。
- パブリケーションを展開し、サブスクリプションを右クリックして、[同期の状態の表示] をクリックします。
- エージェントが実行されていない場合は、[同期の状態の表示] ダイアログ ボックスの [開始] をクリックします。ダイアログ ボックスには、検証に関する情報メッセージが表示されます。
検証に関するメッセージが表示されない場合、エージェントは既にその後のメッセージを記録しています。この場合は、検証結果をレプリケーション モニタに表示します。詳細については、このトピックのレプリケーション モニタの実行手順を参照してください。
マージ パブリケーションの単一のサブスクリプションのデータを検証するには (Management Studio)
SQL Server Management Studio でパブリッシャに接続し、サーバー ノードを展開します。
[レプリケーション] フォルダを展開し、[ローカル パブリケーション] フォルダを展開します。
サブスクリプションを検証するパブリケーションを展開し、サブスクリプションを右クリックして、[サブスクリプションの検証] をクリックします。
[サブスクリプションの検証] ダイアログ ボックスで、[このサブスクリプションを検証する] を選択します。
実行する検証の種類 (行数、または行数とチェックサム) を指定するには、[オプション] をクリックし、[サブスクリプションの検証オプション] ダイアログ ボックスでオプションを指定します。
[OK] をクリックします。
レプリケーション モニタまたは [同期の状態の表示] ダイアログ ボックスで検証結果を表示します。
- パブリケーションを展開し、サブスクリプションを右クリックして、[同期の状態の表示] をクリックします。
- エージェントが実行されていない場合は、[同期の状態の表示] ダイアログ ボックスの [開始] をクリックします。ダイアログ ボックスには、検証に関する情報メッセージが表示されます。
検証に関するメッセージが表示されない場合、エージェントは既にその後のメッセージを記録しています。この場合は、検証結果をレプリケーション モニタに表示します。詳細については、このトピックのレプリケーション モニタの実行手順を参照してください。
マージ パブリケーションのすべてのサブスクリプションのデータを検証するには (Management Studio)
SQL Server Management Studio でパブリッシャに接続し、サーバー ノードを展開します。
[レプリケーション] フォルダを展開し、[ローカル パブリケーション] フォルダを展開します。
サブスクリプションを検証するパブリケーションを右クリックし、[すべてのサブスクリプションの検証] をクリックします。
[すべてのサブスクリプションの検証] ダイアログ ボックスで、実行する検証の種類 (行数、または行数とチェックサム) を指定します。
[OK] をクリックします。
レプリケーション モニタまたは [同期の状態の表示] ダイアログ ボックスで検証結果を表示します。サブスクリプションごとに、次の手順を実行します。
- パブリケーションを展開し、サブスクリプションを右クリックして、[同期の状態の表示] をクリックします。
- エージェントが実行されていない場合は、[同期の状態の表示] ダイアログ ボックスの [開始] をクリックします。ダイアログ ボックスには、検証に関する情報メッセージが表示されます。
検証に関するメッセージが表示されない場合、エージェントは既にその後のメッセージを記録しています。この場合は、検証結果をレプリケーション モニタに表示します。詳細については、このトピックのレプリケーション モニタの実行手順を参照してください。
トランザクション パブリケーションのすべてのプッシュ サブスクリプションのデータを検証するには (レプリケーション モニタ)
レプリケーション モニタの左ペインでパブリッシャ グループを展開し、パブリッシャを展開します。
サブスクリプションを検証するパブリケーションを右クリックし、[サブスクリプションの検証] をクリックします。
[サブスクリプションの検証] ダイアログ ボックスで、次のように検証するサブスクリプションを選択します。
- [すべての SQL Server サブスクリプションを検証する] を選択する。
- [以下のサブスクリプションを検証する] を選択し、1 つ以上のサブスクリプションを選択する。
実行する検証の種類 (行数、または行数とチェックサム) を指定するには、[検証オプション] をクリックし、[サブスクリプションの検証オプション] ダイアログ ボックスでオプションを指定します。
[OK] をクリックします。
[すべてのサブスクリプション] タブをクリックします。
検証結果を表示します。プッシュ サブスクリプションごとに、次の手順を実行します。
- エージェントが実行されていない場合、サブスクリプションを右クリックし、[同期の開始] をクリックします。
- サブスクリプションを右クリックし、[詳細表示] をクリックします。
- [ディストリビュータからサブスクライバまでの履歴] タブの [選択されたセッションのアクション] テキスト領域に情報が表示されます。
マージ パブリケーションの単一のプッシュ サブスクリプションのデータを検証するには (レプリケーション モニタ)
レプリケーション モニタで、左ペインのパブリッシャ グループを展開し、パブリッシャを展開してパブリケーションをクリックします。
[すべてのサブスクリプション] タブをクリックします。
検証するサブスクリプションを右クリックし、[サブスクリプションの検証] をクリックします。
[サブスクリプションの検証] ダイアログ ボックスで、[このサブスクリプションを検証する] を選択します。
実行する検証の種類 (行数、または行数とチェックサム) を指定するには、[オプション] をクリックし、[サブスクリプションの検証オプション] ダイアログ ボックスでオプションを指定します。
[OK] をクリックします。
[すべてのサブスクリプション] タブをクリックします。
検証結果を表示します。
- エージェントが実行されていない場合、サブスクリプションを右クリックし、[同期の開始] をクリックします。
- サブスクリプションを右クリックし、[詳細表示] をクリックします。
- [同期の履歴] タブの [選択されたセッションの最終メッセージ] テキスト領域に情報が表示されます。
マージ パブリケーションのすべてのプッシュ サブスクリプションのデータを検証するには (レプリケーション モニタ)
レプリケーション モニタの左ペインでパブリッシャ グループを展開し、パブリッシャを展開します。
サブスクリプションを検証するパブリケーションを右クリックし、[すべてのサブスクリプションの検証] をクリックします。
[すべてのサブスクリプションの検証] ダイアログ ボックスで、実行する検証の種類 (行数、または行数とチェックサム) を指定します。
[OK] をクリックします。
[すべてのサブスクリプション] タブをクリックします。
検証結果を表示します。プッシュ サブスクリプションごとに、次の手順を実行します。
- エージェントが実行されていない場合、サブスクリプションを右クリックし、[同期の開始] をクリックします。
- サブスクリプションを右クリックし、[詳細表示] をクリックします。
- [同期の履歴] タブの [選択されたセッションの最終メッセージ] テキスト領域に情報が表示されます。
参照
処理手順
プル サブスクリプションの同期をとる方法 (SQL Server Management Studio)
プッシュ サブスクリプションの同期をとる方法 (SQL Server Management Studio)
概念
その他の技術情報
サブスクライバでデータを検証する方法 (レプリケーション Transact-SQL プログラミング)