データ処理拡張機能をレポート デザイナに配置する方法
レポートする設計する際、レポート デザイナは、データ処理拡張機能を使用してデータを取得し、処理します。データ処理拡張機能アセンブリは、プライベート アセンブリとしてレポート デザイナに配置する必要があります。さらに、レポート デザイナ構成ファイル RSReportDesigner.config にエントリを作成する必要があります。
データ処理拡張機能アセンブリを配置するには
ステージング場所から Report Designer ディレクトリにアセンブリをコピーします。Report Designer ディレクトリの既定の場所は、C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\Common7\IDE\PrivateAssemblies です。
アセンブリ ファイルをコピーした後、RSReportDesigner.config ファイルを開きます。RSReportDesigner.config ファイルも Report Designer ディレクトリにあります。データ処理拡張機能アセンブリ ファイルの構成ファイルにエントリを作成する必要があります。Microsoft Visual Studio またはメモ帳などの簡単なテキスト エディタを使用して、構成ファイルを開くことができます。
RSReportDesigner.config ファイルで Data 要素を探します。新しく作成したデータ処理拡張機能のエントリは、次の場所に作成する必要があります。
<Extensions> <Data> <Your extension configuration information goes here> </Data> </Extensions>
Name、Type、および Visible の各属性の値で構成される Extension 要素を含むデータ処理拡張機能のエントリを追加します。このエントリは、次のようになります。
<Extension Name="ExtensionName" Type="CompanyName.ExtensionName.MyConnectionClass, AssemblyName" />
Name の値は、データ処理拡張機能の一意な名前です。Type の値は、IExtension インターフェイスおよび IDbConnection インターフェイスを実装するクラスの完全修飾名前空間のエントリを含むコンマ区切りの一覧であり、その後にアセンブリの名前 (.dll ファイル拡張子は付けない) が続きます。既定では、データ処理拡張機能が表示されます。レポート デザイナなどのユーザー インターフェイスで拡張機能を非表示にするには、Visible 属性を Extension 要素に追加して、false に設定します。
最後に、拡張機能の FullTrust 権限を与えるカスタム アセンブリのコード グループを追加します。これを行うには、既定では C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\Common7\IDE\PrivateAssemblies にある rspreviewpolicy.config ファイルにコード グループを追加します。このコード グループは、次のようになります。
<CodeGroup class="UnionCodeGroup" version="1" PermissionSetName="FullTrust" Name="MyExtensionCodeGroup" Description="Code group for my data processing extension"> <IMembershipCondition class="UrlMembershipCondition" version="1" Url="C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\Common7\IDE\PrivateAssemblies\MyExtensionAssembly.dll" /> </CodeGroup>
URL 構成要素は、データ処理拡張機能に選択できる多くの構成要素条件のうちの 1 つにすぎません。SQL Server 2005 Reporting Services (SSRS) のコード アクセス セキュリティの詳細については、「Reporting Services のコード アクセス セキュリティの理解」を参照してください。
汎用クエリ デザイナ
レポート デザイナには、カスタム データ処理拡張機能で使用できる汎用クエリ デザイナが用意されています。このデザイナは、クエリ ペインと結果ペインの 2 つのペインで構成されます。この汎用デザイナは、上記のグラフィカル インターフェイスでサポートされていないクエリの記述に使用できます。グラフィカルなクエリ デザイナと異なり、汎用クエリ デザイナでは、クエリ構文のチェックやクエリの再構成は行われません。
カスタム拡張機能で汎用クエリ デザイナを有効にするには
RSReportDesigner.config ファイルで、Designer 要素に次のエントリを追加します。その際、Name 属性を、前のエントリで指定した名前に置き換えてください。
<Extension Name="ExtensionName" Type="Microsoft.ReportingServices.QueryDesigners.GenericQueryDesigner,Microsoft.ReportingServices.QueryDesigners"/>
配置の確認
配置を確認する前に、ローカル コンピュータで Visual Studio のすべてのインスタンスを閉じる必要があります。現在のすべてのセッションを終了したら、Visual Studio で新しいレポート プロジェクトを作成します。これによって、データ処理拡張機能がレポート デザイナに正常に配置されたかどうかを確認できます。レポート用の新しいデータセットを作成するとき、使用可能なデータ ソースの種類の一覧に新しい拡張機能が表示されます。
参照
関連項目
データ処理拡張機能の配置
Reporting Services 拡張機能ライブラリ
その他の技術情報
Reporting Services の拡張機能
データ処理拡張機能の実装