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レポート サーバー Web サービスのエンドポイント

レポート サーバー Web サービスでは、レポートの実行およびナビゲーションに加えて、レポート サーバーの管理に利用できる複数のエンドポイントが提供されます。

管理エンドポイント

SQL Server 2005 Service Pack 2 (SP2) のインストールでは、ReportService2005ReportService2006 という 2 つのエンドポイントが新たに導入され、レポート サーバーでオブジェクトを管理するために利用できるようになっています。ReportService2005 エンドポイントは、ネイティブ モード用に構成されたレポート サーバーのオブジェクトを管理するために使用できます。ReportService2006 エンドポイントは、SharePoint 統合モード用に構成されたレポート サーバーのオブジェクトを管理するために使用できます。

ms155398.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
レポート サーバーが SharePoint 統合モード用に構成されている場合、ReportService2005 API は rsOperationNotSupportedSharePointMode エラーを返します。レポート サーバーがネイティブ モード用に構成されている場合、ReportService2006 API は rsOperationNotSupportedNativeMode エラーを返します。
ms155398.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
旧バージョンとの互換性を維持するため、Microsoft SQL Server 2000 Reporting Services で提供されていた Web サービスは引き続き提供されます。これには、URL の http://<Server Name>/reportserver/reportservice.asmx?wsdl からアクセスできます。レポート サーバー Web サービスの以前のバージョンに含まれていた多くのクラスとメソッドは、管理エンドポイントに含まれています。

管理エンドポイントの WSDL には、次の URL を使用してアクセスできます。

http://<Server Name>/ReportServer/ReportService2005.asmx?wsdl

レポート サーバーが SharePoint 統合モード用に構成されている場合、WSDL には次の URL を使用してアクセスできます。

http://<Server Name>/<Site Name>/_vti_bin/ReportServer/ReportService2006.asmx?wsdl

詳細については、「SOAP API へのアクセス」を参照してください。

実行エンドポイント

ReportExecution2005 エンドポイントを使用すると、開発者はネイティブ モードと SharePoint 統合モードの両方でレポート サーバーによるレポートの処理と表示を容易にカスタマイズできるようになります。このエンドポイントには、以前のバージョンのレポート サーバー Web サービスに存在していたクラスとメソッドが含まれています。さらに、実行エンドポイントにより公開される多くの新しいクラスとメソッドがレポート サーバー Web サービスに追加されました。

管理エンドポイントの WSDL には、次の URL を使用してアクセスできます。

http://<Server Name>/ReportServer/ReportExecution2005.asmx?wsdl

レポート サーバーが SharePoint 統合モード用に構成されている場合、WSDL には次の URL を使用してアクセスできます。

http://<Server Name>/<Site Name>/_vti_bin/ReportServer/ReportExecution2006.asmx?wsdl

詳細については、「SOAP API へのアクセス」を参照してください。

SharePoint プロキシ エンドポイント

レポート サーバーが SharePoint 統合モード用に構成されていて、Reporting Services アドインがインストールされている場合、SharePoint サーバーにプロキシ エンドポイントのセットがインストールされています。プロキシ エンドポイントは、レポート サーバーが SharePoint 統合モード用に構成されている場合に、レポート ソリューションを開発するための主要な API として利用できます。プロキシ エンドポイントに対して開発を行う場合、Reporting Services アドインは、信頼されたアカウント認証モードを使用して SharePoint サーバーとレポート サーバーの間で資格情報の交換を管理します。レポート サーバー エンドポイントに対して開発を行う場合、呼び出し元のアプリケーションは、信頼されたアカウント認証モードを使用して資格情報の交換を管理する必要があります。次の表は、Reporting Services アドインと共にインストールされるエンドポイントの一覧です。

プロキシ エンドポイント 説明

ReportService2006

SharePoint 統合モード用に構成されたレポート サーバーを管理するための API を提供します。

ReportExecution2005

レポートの実行とナビゲーションのための API を提供します。

ReportServiceAuthentication

SharePoint Web アプリケーションがフォーム認証用に構成されている場合にレポート サーバーに対してユーザーを認証するための API を提供します。

次の URL の例は、SharePoint サイトのプロキシ エンドポイントを参照しています。

http://<Server Name>/<Site Name>/_vti_bin/ReportServer/ReportService2006.asmx

http://<Server Name>/<Site Name>/_vti_bin/ReportServer/ReportExecution2005.asmx

http://<Server Name>/<Site Name>/_vti_bin/ReportServer/ReportServiceAuthentication.asmx

参照

概念

レポート サーバー Web サービスの導入

その他の技術情報

Web サービスと .NET Framework を使用したアプリケーションの構築

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手