InScope 関数 (Reporting Services)
更新 : 2007 年 9 月 15 日
アイテムの現在のインスタンスが、指定したスコープ内にあるかどうかを示します。
構文
InScope(Scope)
パラメータ
- Scope
(String) この関数の適用先となるレポート アイテムを含むデータセット、グループ、またはデータ領域の名前です。
戻り値の型
Boolean 値を返します。
解説
InScope 関数は、マトリックスなどの動的スコープを利用するデータ領域で役に立ちます。たとえば、InScope をマトリックスのセル内のドリルスルー リンクに使用して、クリックされたセルに応じて異なるレポート名とパラメータ セットが返されるようにすることができます。この例を以下に示します。
次の式では、ドリルスルー リンクのレポート名として使用し、Month グループ内のセルがクリックされた場合は ProductDetail レポートが開き、それ以外のセルがクリックされた場合は ProductSummary レポートが開くようにしています。
=Iif(InScope("Month"), "ProductDetail", "ProductSummary")
次の式では、ドリルスルー レポート パラメータの Omit プロパティに使用し、Product グループ内のセルがクリックされた場合のみ、目的のレポートにパラメータが渡されるようにしています。
=Not(InScope("Product"))
Scope に式は指定できません。
使用例
次のコード例では、アイテムの現在のインスタンスが、Product データセット、Product データ領域、または Product グループ内にあるかどうかが示されます。
InScope("Product")