レポート スナップショット
レポート スナップショットは、特定の時点で取得されたレイアウト情報およびクエリ結果を含むレポートです。レポートを選択したときに最新のクエリ結果を取得する要求時レポートとは異なり、レポート スナップショットはスケジュールに従って処理され、その後、レポート サーバーに保存されます。表示するレポート スナップショットを選択すると、レポート サーバーによってレポート サーバー データベースに格納されたレポートが取得され、スナップショット作成時点のレポートで最新だったデータとレイアウトを表示します。
レポート スナップショットは、特定の表示形式では保存されません。その代わりに、レポート スナップショットは、ユーザーまたはアプリケーションが要求したときのみ、最終的な表示形式 (HTML など) で表示されます。遅延表示により、スナップショットの移植性が実現します。レポートは、要求元のデバイスまたは Web ブラウザの適切な形式で表示できます。
レポート スナップショットは 3 つの目的を果たします。
- レポート履歴。一連のレポート スナップショットを作成することにより、時間の経過と共にデータがどのように変化するのかを示すレポートの履歴を構築できます。
- 一貫性。同一のデータを使用して作業する必要のある複数のユーザーに一貫した結果を提供するときに、レポート スナップショットを使用します。変化しやすいデータを使用した場合、レポートを要求するたびに異なる結果が生成される可能性があります。一方、レポート スナップショットでは、同時点のデータを含む他のレポートや分析ツールとの有効な比較が可能になります。
- パフォーマンス。大きなレポートを閑散時に実行するようにスケジュールを設定することで、繁忙時にレポート サーバーに与える処理の影響を軽減できます。
レポート スナップショットの作成に関する詳細については、「レポート実行プロパティの設定」を参照してください。
参照
処理手順
レポート実行プロパティを構成する方法 (レポート マネージャ)
レポート実行プロパティを構成する方法 (Management Studio)
概念
レポート履歴でのスナップショットの作成、変更、および削除
Reporting Services の概念