モデルのサブセット化
一部の環境では、モデルのサブセットのみが使用できます。このような環境としては、ユーザーが十分なセキュリティ権限を与えられていない場合、一部のアイテムが物理モデルから消失している場合、モデルが別のモデルから派生している場合、デザイナによって明示的にモデルのサブセットが作成された場合などが挙げられます。
サブセットのみが使用可能な場合、セマンティック モデルから消失したアイテムがモデル内の他のアイテムに影響を及ぼす可能性があります。たとえば、モデル内の依存アイテムはモデルから削除されたものとして扱われます。Binding 要素や RelatedRole 要素を指定するなど、参照が必須となる場合は、参照する ModelItem 要素が消失したものとして扱われます。同様に、Inheritance 要素などの最も内側の省略可能プロパティは空として扱われます。消失したアイテムをクエリから参照すると、エラーの代わりに警告が生成され、最も内側にある詳細、グループ、階層、メジャー、メジャー グループ、または小計セットがクエリから削除されます。イベントでは、基本エンティティが消失するか、グループとメジャーがすべて削除されるので、クエリが失敗します。
式の例外
ユーザーが参照権限のある属性はレポート モデルから削除されません。これは式が除外されるためです。代わりに、式のみがレポート モデルから削除されます。集合属性の場合、これによって推移不能かつ分解不能な属性に強制的に変換されます。
式の要素が分析観点から除外される場合、要求された分析観点の属性はユーザー モデルから削除されません。代わりに、これらの式の要素は非表示の印付きでユーザー モデルに格納されます。
参照
概念
モデル デザイナのオブジェクトのプロパティ
モデル デザイナでの分析観点の処理
モデル デザイナを使用した作業
Reporting Services の権限とセキュリティの管理
モデルのセキュリティ保護