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Remove Duplicates コンポーネント サンプル

Remove Duplicates サンプルでは、非同期出力を持つデータ フロー変換コンポーネントの実装方法を示します。非同期出力を持つコンポーネントは、オブジェクトの入力および出力に対応する、入力および出力 PipelineBuffer を受信します。入力バッファには、上流系コンポーネントによって提供される行が含まれています。出力バッファは空になっているので、通常は入力バッファからの行を使用して、ProcessInput メソッドへの呼び出し中にコンポーネントによって満たされます。すべての行が受信されたら、これらの行の並べ替えが行われ、独立した行はある出力に送信され、重複する行は別の行に送信されます。このサンプルは IA64 ではサポートされていません。

ms160916.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
Integration Services の Data Flow Programming コード サンプルの目的は、カスタム データ フロー コンポーネントを作成するために実装する必要のあるコア機能を示すことです。サンプルは、[詳細エディタ] でのカスタマイズを完全にはサポートしていません。たとえば、[詳細エディタ] を使用して、入出力値の追加や削除、または列の構成を行うことはできません。 サンプルは、学習に使用することのみを目的に提供されています。これらは、運用環境での使用を目的としたものではなく、運用環境でのテストも実施されていません。Microsoft からは、これらのサンプルについてのテクニカル サポートは提供されません。

非同期出力型のコンポーネントを作成する方法の詳細については、SQL Server 2005 Books Online のトピック「非同期出力型のカスタム変換コンポーネントの開発」を参照してください。

サンプルの実行

コード サンプルの場所、ビルド方法、およびインストール方法を確認済みの場合は、「サンプルのテスト」に進み、コード サンプルの構成方法と実行方法を確認してください。

前提条件

このサンプルでは、次のコンポーネントがインストールされている必要があります。

  • Microsoft Visual Studio 2005
  • Microsoft SQL Server 2005 Integration Services

場所

コード サンプルが既定のインストール場所にインストールされた場合、コード サンプルの C# バージョンは次のフォルダにあります。

C:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Samples\Integration Services\\Programming Samples\Data Flow\RemoveDuplicates Component Sample

サンプル コードの C# ソリューションは CS ディレクトリに、Visual Basic ソリューションは VB ディレクトリにあります。

サンプルをインストールするために必要な 2 つの手順の詳細については、「サンプルのインストール」を参照してください。SQL Server 2005 のオリジナル リリース後にリリースされた新しいサンプルを含む、サンプルの最新バージョンを入手するには、「SQL Server 2005 Samples and Sample Databases (April 2006)」を参照してください。

サンプルのビルド

まだ Samples フォルダに厳密な名前のキー ファイルを生成していない場合は、次の手順に従ってこのキー ファイルを生成します。サンプル プロジェクトは、ビルド時にこのキー ファイルを使用してアセンブリに署名するように構成されています。署名プロパティは、[プロジェクトのプロパティ] ダイアログ ボックスの [署名] タブで表示できます。

厳密な名前のキー ファイルを生成するには

  1. Microsoft Visual Studio 2005 コマンド プロンプトを開くには、[スタート] ボタンをクリックして、[すべてのプログラム]、[Microsoft Visual Studio 2005]、[Visual Studio Tools] の順にポイントし、[Visual Studio 2005 コマンド プロンプト] をクリックします。

    または

    Microsoft .NET Framework コマンド プロンプトを開くには、[スタート] ボタンをクリックして、[すべてのプログラム]、[Microsoft .NET Framework SDK v2.0] の順にポイントし、[SDK コマンド プロンプト] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトでディレクトリ変更 (CD) コマンドを使用して、コマンド プロンプト ウィンドウの現在のフォルダを Samples フォルダに変更します。このフォルダに作成するキー ファイルは、すべての SQL Server 2005 サンプル コードで使用されます。

    ms160916.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    サンプルが配置されているフォルダを確認するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[マニュアルとチュートリアル] の順にポイントして、[サンプル ディレクトリ] をクリックします。既定のインストール場所を使用している場合、サンプルは <system_drive>:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples にあります。
  3. コマンド プロンプトで、次のコマンドを実行してキー ファイルを生成します。

    sn -k SampleKey.snk
    
    ms160916.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
    厳密な名前のキー ペアの詳細については、MSDN の .NET Development Center にある「Security Briefs: Strong Names and Security in the .NET Framework」を参照してください。

Microsoft Visual Studio 2005 でサンプルをビルドするには

  1. [ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[プロジェクト/ソリューション] をクリックして、使用するプログラミング言語の RemoveDuplicates.sln を開きます。

  2. [ビルド] メニューの [RemoveDuplicates のビルド] をクリックして、プロジェクトをビルドします。

サンプルのインストール

サンプルは、Visual Basic と C# のどちらにも提供されます。サンプルのバージョンごとにアセンブリを区別するため、出力アセンブリ名には CS または VB が追加されます。コンポーネントが正常にビルドされたら、次の手順を実行して Business Intelligence Development Studio のデータ フロー タスクにコンポーネントを追加します。

コンポーネントを PipelineComponents フォルダにコピーするには

  1. Windows エクスプローラ、またはファイル システムでの作業に適切なアプリケーションを開きます。

  2. アセンブリ (RemoveDuplicatesCS.dll または RemoveDuplicatesVB.dll) を %system%\Program Files\Microsoft SQL Server\90\DTS にある PipelineComponents フォルダにコピーします。

アセンブリをドラッグしてコンポーネントをグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) にインストールするには

  1. Windows エクスプローラ、またはファイル システムでの作業に適切なアプリケーションを開きます。

  2. アセンブリを、PipelineComponents フォルダから、グローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) があるフォルダ (%system%\assembly) にドラッグします。

gacutil.exe を使用してコンポーネントをグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) にインストールするには

  1. [コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。

  2. 次のコマンドを入力て gacutil.exe を実行し、C# バージョンのコンポーネントを GAC にインストールします。

    gacutil.exe -iF "c:\Program Files\Microsoft Sql Server\90\DTS\PipelineComponents\RemoveDuplicatesCS.dll "

    - または -

    次のコマンドを入力して gacutil.exe を実行し、Visual Basic バージョンのコンポーネントを GAC にインストールします。

    gacutil.exe -iF "c:\Program Files\Microsoft Sql Server\90\DTS\PipelineComponents\RemoveDuplicatesVB.dll "

コンポーネントをツールボックスに追加するには

  1. Business Intelligence Development Studio を開きます。

  2. ツールボックスを右クリックし、[アイテムの選択] をクリックします。

  3. [ツールボックス アイテムの選択] ダイアログ ボックスで、[SSIS データ フロー項目] タブをクリックします。

  4. コンポーネントの隣にあるチェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。

    ms160916.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    コンポーネントが一覧に表示されない場合は、[参照] をクリックして、コンポーネントを探すことができます。ただし、この場合は、コンポーネントが正しくインストールされていない可能性があります。

これらの手順を完了すると、コンポーネントは [ツールボックス][データ フロー変換] タブに表示され、SSIS デザイナのデータ フロー タスクに追加できるようになります。

サンプルのテスト

コンポーネントがパッケージのデータ フロー タスクに追加され、そのコンポーネントに行を提供するコンポーネントに接続された後、次のように SSIS デザイナでコンポーネントを構成できます。

パッケージ内のサンプル コンポーネントを構成するには

  • [詳細エディタ][入力列] タブで、コンポーネントで使用する列を選択します。選択された列のみがデータ フローの次のコンポーネントに渡されます。各列の内容が比較され、行が他の行と一致するかどうかを判断します。