データ型の処理
データは、定義済みの長さを持つ文字列、特定の精度を持つ数値、または独自のルール セットを持つ別のオブジェクトであるユーザー定義データ型など、さまざまな型およびサイズで表現されます。Microsoft SQL Server によって処理が正しく行われるよう、DataType オブジェクトによりデータの型が分類されます。DataType オブジェクトは、データを受け入れるオブジェクトに関連付けられています。次の SQL Server 管理オブジェクト (SMO) オブジェクトに渡すデータは、DataType オブジェクト プロパティによって定義されている必要があります。
- Column
- UserDefinedDataType
- UserDefinedType
- UserDefinedFunctionParameter
- StoredProcedureParameter
- UserDefinedFunctionParameter
- UserDefinedAggregateParameter
データを受け入れるオブジェクトの DataType プロパティは、次のいくつかの方法で設定することができます。
- 既定のコンストラクタを使用して、DataType オブジェクト プロパティを明示的に指定する。
- オーバーロードされたコンストラクタを使用して、DataType プロパティをパラメータとして指定する。
- オブジェクト コンストラクタ内で DataType インラインを指定する。
- Int など、DataType クラスの静的メンバの 1 つを使用する。これによって、実際に DataType オブジェクトのインスタンスが返されます。
DataType オブジェクトには、データの型を定義するいくつかのプロパティがあります。たとえば、SqlDataType プロパティは SQL Server データ型を指定します。SQL Server データ型を表す定数値は SqlDataType 列挙にリストされます。これは、varchar、nchar、currency、integer、float、および datetime などのデータ型を参照します。
データ型を確立したら、そのデータに対して特定のプロパティを設定する必要があります。たとえば、nchar 型の場合、Length プロパティで文字列データの長さを設定する必要があります。これは、有効桁数と小数点以下桁数を指定する必要のある数値に対しても同様です。
UserDefinedDataType データ型および UserDefinedType データ型は、ユーザーによって定義されるデータの型の定義を含んでいるオブジェクトを参照します。UserDefinedDataType は、SqlDataType 列挙からの SQL Server データ型に基づいています。UserDefinedType は、Microsoft .NET データ型に基づいています。これらは、組織で定義されているビジネス ルールに従ってデータベースで頻繁に再利用される型のデータを表現していることが普通です。たとえば、複数の通貨を扱う会社では、金額や通貨基準を格納するデータ型が役に立ちます。
SqlDataType 列挙には、SQL Server がサポートするすべてのデータ型のリストが含まれています。
参照
処理手順
Visual Basic .NET でコンストラクタの指定を使用して DataType オブジェクトを構築する方法
Visual Basic .NET で既定のコンストラクタを使用して DataType オブジェクトを構築する方法