次の方法で共有


パッケージ構成の有効化と構成

更新 : 2006 年 12 月 12 日

この実習では、パッケージ構成ウィザードを使用して、パッケージ構成を有効にします。ここでは、Foreach ループ コンテナの Directory プロパティの構成設定が記述された XML 構成ファイルを生成します。Directory プロパティの値は、実行時に更新できる新しいパッケージ レベル変数を使って指定します。また、テスト時に使用する新しいサンプル データを作成します。

ms166598.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
パッケージ構成ウィザードでは、[パスワード] プロパティと [ユーザー名] プロパティの値は XML 構成ファイルに保存されません。dtexec コマンド プロンプト ユーティリティを使用してパッケージを実行する場合は、メモ帳などのテキスト エディタを使用して、これらのプロパティの値を XML 構成ファイルに追加する必要があります。そうしなければ、パッケージは実行されません。このコマンド プロンプト ユーティリティの使用方法の詳細については、「DTExec ユーティリティを使用してパッケージを実行する方法」を参照してください。

Directory プロパティにマップする新しいパッケージ レベル変数を作成するには

  1. SSIS デザイナで、[制御フロー] タブの背景をクリックします。これにより、作成する変数のスコープがこのパッケージに限定されます。

  2. [SSIS] メニューの [変数] をクリックします。

  3. [変数] ウィンドウで、[変数の追加] アイコンをクリックします。

  4. [名前] ボックスに「varFolderName」と入力します。

    ms166598.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
    変数名では大文字と小文字が区別されます。
  5. [スコープ] ボックスにパッケージの名前 (Lesson 3) が表示されていることを確認します。

  6. varFolderName 変数の [データ型] ボックスの値を [String] に設定します。

  7. [制御フロー] タブに戻り、[Foreach File in Folder] コンテナをダブルクリックします。

  8. [Foreach ループ エディタ][コレクション] ページで、[Expressions] をクリックし、参照ボタン ([...]) をクリックします。

  9. [プロパティ式エディタ] で、[プロパティ] ボックスの一覧内をクリックして [Directory] をクリックします。

  10. [式] ボックスで、参照ボタン ([...]) をクリックします。

  11. [式ビルダ] で [変数] フォルダを展開し、User::varFolderName 変数を [式] ボックスへドラッグします。

  12. [OK] をクリックして [式ビルダ] を閉じます。

  13. [OK] をクリックして [プロパティ式エディタ] を閉じます。

パッケージ構成を有効にするには

  1. SSIS デザイナで、[制御フロー] タブの背景をクリックします。

  2. [SSIS] メニューの [パッケージ構成] をクリックします。

  3. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスで [パッケージの構成を有効にする] をクリックし、[追加] をクリックします。

  4. パッケージ構成ウィザードの初期画面で、[次へ] をクリックします。

  5. [構成の種類の選択] ページで、[構成の種類] が**[XML 構成ファイル]** に設定されていることを確認します。

  6. [構成の種類の選択] ページで [参照] をクリックします。

  7. [構成ファイルの場所の選択] ダイアログ ボックスが開きます。既定の場所はプロジェクト フォルダです。

  8. [構成ファイルの場所の選択] ダイアログ ボックスで、[ファイル名] に「SSISTutorial」と入力し、[保存] をクリックします。

  9. [構成の種類の選択] ページで [次へ] をクリックします。

  10. [エクスポートするプロパティの選択] ページの [オブジェクト] ペインで、[変数][varFolderName][Properties] の順に展開し、[Value] チェック ボックスをオンにします。

  11. [エクスポートするプロパティの選択] ページで [次へ] をクリックします。

  12. [ウィザードの完了] ページで、作成した構成の構成名を入力します。たとえば、「SSIS Tutorial Directory configuration」と入力します。ここに入力した構成名が [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスに表示されます。

  13. [完了] をクリックします。

  14. [閉じる] をクリックします。

  15. SSISTutorial.dtsConfig という名前の構成ファイルが作成されます。この構成ファイルには、変数の value に対応する構成設定が含まれています。また、この変数値により、列挙子の Directory プロパティが設定されます。

    ms166598.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    通常、構成ファイルにはパッケージのプロパティに関する複雑な情報が含まれていますが、このチュートリアルでは、[User::varFolderName].Properties[Value] という情報のみを使用します。

新しいサンプル データ フォルダを作成して、データを取り込むには

  1. Windows エクスプローラで、ドライブのルート レベル (C:\ など) に新しいフォルダを作成します。このフォルダには「New Sample Data」という名前を付けてください。

  2. C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Simple ETL Package の Sample Data フォルダを開き、任意のサンプル ファイルを 3 つ選んでコピーします。

  3. コピーしたファイルを New Sample Data フォルダに貼り付けます。

このレッスンの次の作業

Directory プロパティの構成値の変更

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日

新しい内容 :
  • パッケージ構成ウィザードで XML 構成ファイルに保存されないプロパティ値と、dtexec コマンド プロンプト ユーティリティを使用してパッケージを実行する前にそれらのプロパティを構成ファイルに追加する方法に関する注記を追加しました。