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Product ディメンションの変更

ディメンションの使いやすさを向上するには、まず、名前付き計算を使用して、わかりやすいディメンション メンバ名を生成します。次に、新しいユーザー階層を定義し、(All) レベルのメンバの名前を指定します。また、ユーザー階層の All メンバ名とは別に、属性階層の All メンバの名前を指定します。このトピックの作業では、Product ディメンションにユーザー階層を定義し、名前付き計算を使用して製品名を指定します。次に、属性階層および新しいユーザー階層の (All) メンバ名を指定します。さらに、不要なディメンション属性を削除し、属性をグループ化して別々の表示フォルダに格納します。詳細については、「ディメンションからの属性の削除」、「データ ソース ビューでの名前付き計算の定義 (Analysis Services)」、「ユーザー定義階層の定義と構成」、「属性階層の (All) レベルの構成」を参照してください。

不要な属性の削除

不要な属性を削除するには

  1. ソリューション エクスプローラで、[ディメンション] ノードの [Product] をダブルクリックして、Product ディメンションのディメンション デザイナを開きます。

  2. [属性] ペインで、次の属性を選択して、削除します。

    Arabic Description

    Chinese Description

    English Description

    English Product Name

    Finished Goods Flag

    French Description

    French Product Name

    Hebrew Description

    Product Alternate Key

    Product Subcategory Key

    Size Unit Measure Code

    Spanish Product Name

    Thai Description

    Weight Unit Measure Code

    これらの属性は、初期段階の Analysis Services Tutorial キューブでは使用しません。

名前付き計算の定義、Name プロパティ値の変更、およびユーザー階層の定義

名前付き計算を定義し、Name プロパティの値を変更し、ユーザー階層を定義するには

  1. Adventure Works DW データ ソース ビューのデータ ソース ビュー デザイナに切り替えます。

  2. ダイアグラム ペインで Product テーブルを右クリックし、[新しい名前付き計算] をクリックします。

    [名前付き計算の作成] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスを使用して名前付き計算を作成し、簡略名ではなく、完全な製品名が表示されるようにします。

  3. [名前付き計算の作成] ダイアログ ボックスで、[列名] ボックスに「ProductLineName」と入力します。

  4. [式] ボックスに、次の SQL スクリプトを入力します。

    CASE ProductLine
       WHEN 'M' THEN 'Mountain'
       WHEN 'R' THEN 'Road'
       WHEN 'S' THEN 'Accessory'
       WHEN 'T' THEN 'Touring'
       ELSE 'Components'
    END
    

    この SQL スクリプトは、キューブ内の各製品にわかりやすい名前を付けるためのものです。

  5. [OK] をクリックします。

    ProductLineName 名前付き計算が作成されます。

  6. Product ディメンションのディメンション デザイナに切り替え、[ディメンション構造] タブの [属性] ペインで [Product Line] をクリックします。次に、[プロパティ] ウィンドウで、NameColumn プロパティの値を DimProduct.ProductLineName (WChar) に変更し、[OK] をクリックします。

    この変更を配置すると、Product Line 属性階層のメンバが、簡略名ではなく完全な製品名で表示されるようになります。

  7. [属性] ペインで Product 属性階層を選択します。次に、[プロパティ] ウィンドウで、NameColumn プロパティの値を DimProduct.EnglishProductName (WChar) に変更します。

  8. Product 属性の Name プロパティの値を、Product Name に変更します。

  9. [属性] ペインの Product Line 属性を、[階層とレベル] ペインまでドラッグします。

    新しいユーザー階層が作成され、階層という既定の名前が付けられます。

  10. [階層とレベル] ペインで [階層] をクリックします。次に、[プロパティ] ウィンドウで、Name プロパティをクリックして「Product Model Lines」と入力します。

  11. [属性] ペインの [Model Name] 属性を、[Product Model Line] 階層の [Product Line] レベルの下までドラッグします。

    Product Model Line ユーザー階層の 2 番目のレベルを定義できました。

  12. [属性] ペインの [Product Name] 属性を、[Product Model Line] 階層の [Model Name] レベルの下までドラッグします。

    Product Model Line ユーザー階層の 3 番目のレベルを定義できました。

フォルダ名およびすべてのメンバ名の指定

フォルダ名とメンバ名を指定するには

  1. [属性] ペインで、次の属性を選択します。

    • Class
    • Color
    • Days To Manufacture
    • Reorder Point
    • Safety Stock Level
    • Size
    • Size Range
    • Style
    • Weight
  2. [プロパティ] ウィンドウで、AttributeHierarchyDisplayFolder プロパティのセルに「Stocking」と入力します。

    上記の属性をグループ化し、1 つの表示フォルダに表示されるようにしました。

  3. [属性] ペインで、次の属性を選択します。

    • Dealer Price
    • List Price
    • Standard Cost
  4. [プロパティ] ウィンドウで、AttributeHierarchyDisplayFolder プロパティのセルに「Financial」と入力します。

    上記の属性をグループ化し、別の表示フォルダに表示されるようにしました。

  5. [属性] ペインで、次の属性を選択します。

    • End Date
    • Start Date
    • Status
  6. [プロパティ] ウィンドウで、AttributeHierarchyDisplayFolder プロパティのセルに「History」と入力します。

    上記の属性をグループ化し、3 番目の表示フォルダに表示されるようにしました。

  7. [階層とレベル] ペインで Product Model Lines ユーザー階層をクリックします。次に、[プロパティ] ウィンドウで、AllMemberName プロパティのセルをクリックして「All Products」と入力します。

  8. [階層とレベル] ペイン内の空いている領域をクリックします。次に、AttributeAllMemberName プロパティのセルをクリックして「All Products」と入力します。

    空いている領域をクリックすると、Product ディメンション自体のプロパティを変更できます。[属性] ペインの属性リストの上にある Product ディメンションのアイコンをクリックすることもできます。

Product ディメンションの変更の確認

Product ディメンションの変更を確認するには

  1. Business Intelligence Development Studio で、[ビルド] メニューの [Analysis Services Tutorial の配置] をクリックします。

  2. 配置が正常に完了したら、Product ディメンションのディメンション デザイナで [ブラウザ] タブに切り替えます。[階層] ボックスで [Product Model Lines] が選択されていることを確認し、[All Products] を展開します。

    All メンバの名前が "All Products" と表示されるようになりました、また、Product Line レベルのメンバ名が、1 文字の簡略名から、わかりやすい名前に変わりました。

  3. [階層] ボックスの一覧で [Product Line] を選択します。

    All メンバの名前が "All Products" と表示されています。

  4. ここでチュートリアルを切り上げても途中から再開できるよう、この時点までの Analysis Services Tutorial プロジェクトを保存しておきましょう。[ファイル] メニューの [すべてを保存] をクリックします。

    このレッスンの次の作業では、Analysis Tutorial キューブを再表示し、このレッスンで変更した内容をすべて表示します。

Analysis Services Tutorial キューブを使いやすくするため、Product ディメンションに Product Model Lines ユーザー階層を定義し、ProductLineName 名前付き計算をデータ ソース ビューに追加しました。さらに、名前付き計算の列を Product Line 属性の ColumnID プロパティとして定義しました。また、Adventure Works Tutorial キューブの使いやすさを向上するため、キューブから不要なディメンション属性を削除し、他のディメンション属性を表示フォルダ内にグループ化しました。各属性の (All) レベルのメンバ名を定義し、Product Model Lines ユーザー階層を定義しました。

このレッスンの次の作業

キューブ デザイナでの変更内容の表示

参照

その他の技術情報

ディメンションからの属性の削除
データ ソース ビューでの名前付き計算の定義 (Analysis Services)
ユーザー定義階層の定義と構成
属性階層の (All) レベルの構成

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手