チューニング推奨設定の表示
ここでは、「ワークロードのチューニング」で作成したチューニング セッションを使用します。Transact-SQL スクリプト MyScript.sql を使用して AdventureWorks データベースをチューニングすると、その結果がデータベース エンジン チューニング アドバイザの [推奨設定] タブに表示されます。次の作業では、データベース エンジン チューニング アドバイザのグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) の [推奨設定] タブについて学習し、このタブに表示されるチューニング セッションの結果について検証します。
チューニング推奨設定の表示
データベース エンジン チューニング アドバイザを起動します。「データベース エンジン チューニング アドバイザの起動」を参照してください。「ワークロードのチューニング」の実習で使用した SQL Server インスタンスに接続していることを確認します。
[セッション モニタ] ペインの [MySession] をダブルクリックします。前のチューニング セッションからセッション情報が読み込まれ、[推奨設定] タブが表示されます。チューニング オプションをすべて既定値に設定しており、[チューニング オプション] タブで [パーティション分割なし] を選択しているため、推奨パーティションには何も表示されません。
[推奨設定] タブで、[推奨インデックス] のすべての列を表示するには、このページの下部にあるスクロール バーを使用します。各行は、データベース エンジン チューニング アドバイザによって削除または作成が推奨されているデータベース オブジェクト (インデックスまたはインデックス ビュー) です。右端の列までスクロールし、[定義] をクリックします。[SQL スクリプトのプレビュー] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、その行のデータベース オブジェクトを作成または削除する Transact-SQL スクリプトが表示されます。[閉じる] をクリックし、プレビュー ウィンドウを閉じます。
リンクを含む [定義] を見つけにくい場合は、タブ付きページの下部にある [既存のオブジェクトを表示する] チェック ボックスをオフにすると、表示される行数が少なくなり、推奨設定が生成されたオブジェクトのみが表示されます。[既存のオブジェクトを表示する] チェック ボックスをオンにすると、現在 AdventureWorks データベースに存在するすべてのデータベース オブジェクトが表示されます。タブ ページ右側のスクロール バーを使用し、すべてのオブジェクトを表示します。
[推奨インデックス] ペインのグリッドを右クリックします。このとき表示されるメニューでは、推奨設定を選択または選択解除できます。また、グリッド テキストのフォントも変更できます。
[アクション] メニューの [推奨設定の保存] をクリックし、すべての推奨設定を 1 つの Transact-SQL スクリプトに保存します。このスクリプトの名前として、「MySessionRecommendations.sql」と入力します。
SQL Server Management Studio のクエリ エディタで MySessionRecommendations.sql を開き、スクリプトを表示します。クエリ エディタでこのスクリプトを実行すれば、AdventureWorks サンプル データベースに推奨設定を適用することができますが、ここでは実行しません。クエリ エディタのスクリプトを実行せずに閉じます。
また、データベース エンジン チューニング アドバイザの [アクション] メニューで [推奨設定の適用] をクリックし、推奨設定を適用することもできます。しかし、この演習ではこれらの推奨設定は適用しません。
データベース エンジン チューニング アドバイザの [推奨設定] タブを開くと、[推奨インデックス] グリッドにデータベース オブジェクトが一覧表示されます。この中で一部の行をオフにします。[アクション] メニューの [推奨設定の評価] をクリックします。新しいチューニング セッションが作成されます。ここで、MySession の元の推奨設定の一部を評価することができます。
新しいセッションの [セッション名] に「EvaluateMySession」と入力し、ツール バーの [分析の開始] ボタンをクリックします。この新しいセッションに対して手順 2. ~ 3. を繰り返し、推奨設定を表示します。
まとめ
MySession チューニング セッションの内容を [推奨設定] タブに表示し、新しい EvaluateMySession チューニング セッションでその推奨設定の一部を評価しました。
チューニング セッションを実行した後で、チューニング オプションを変更する必要があるとわかった場合は、チューニング推奨設定の一部を評価することができます。たとえば、最初は、インデックス付きビューを考慮するようにチューニング オプションを指定したものの、推奨設定を生成した後で、やはりインデックス付きビューを使用しないことにしたとします。このような場合、[アクション] メニューの [推奨設定の評価] を使用すれば、インデックス付きビューを考慮せずにセッションを再評価することができます。[推奨設定の評価] を実行すると、以前に生成した推奨設定が現在の物理構造に仮想的に適用され、その状態から次のチューニング セッションを実行できるようになります。
チューニング結果の詳細な情報は、このレッスンの次の作業で説明する [レポート] タブに表示されます。