通知バッチ サイズの指定
通知クラスを定義するときに、通知バッチ サイズ値を指定できます。通知バッチ サイズを指定すると、1 回のルールの実行でより多くの通知バッチを作成できます。多くの通知バッチを作成すると、それに伴って作業項目が増え、ディストリビュータ スレッドが並列処理することができます。
通知バッチ サイズは必要に応じて指定します。通知バッチ サイズの指定による影響は、ダイジェスト配信を使用するかどうかによって異なります。
ダイジェスト配信を使用しない場合のバッチ サイズ
通知クラスがダイジェスト配信を使用していない場合は、通知バッチ サイズで各通知バッチ内の通知の最大数を構成します。1 回のルールの実行によって、指定された最大バッチ サイズよりも多くの通知が生成される場合、Notification Services は複数の通知バッチを作成します。
書式設定と配信を行う前に、Notification Services は各通知バッチを作業項目に分割します。作業項目は、配信チャネルごとに 1 つ作成されます。使用可能なリソースがあれば、どのディストリビュータでも作業項目を処理でき、さらに、さまざまな作業項目を並列で処理できます。
アプリケーションに複数のディストリビュータがある場合、またはディストリビュータが複数のスレッドを使用する場合は、作業項目の数が多くなるほど、ディストリビューション リソースを効率的に利用できます。より多くの作業項目を作成することによって、ディストリビュータ スレッドは作業項目を並列処理することができます。
たとえば、サブスクリプション ルールが通常、2 つの配信チャネルで約 5,000 の通知を作成する場合、Notification Services は既定でルールの実行ごとに 2 つの作業項目を作成します。この場合は 2 つの作業単位のみが提供され、ディストリビュータ スレッドは各作業項目内のすべての通知を直列に処理します。ただし、通知バッチ サイズを 1,000 の通知に制限すると、Notification Services は同じ 5,000 の通知に対して 5 つのバッチを作成します。配信チャネルが 2 つの場合、1 回のルールの実行につき 10 の作業項目が作成されます。追加の作業項目により、アプリケーションは複数のマルチスレッド化されたディストリビュータを利用できます。
通知バッチ サイズを指定しない場合、または通知バッチ サイズの値に 0 を指定した場合、Notification Services は通知を作成するルールの実行ごとに 1 つの通知バッチを作成します。
マルチキャスト配信を使用している場合は、単一バッチ内の通知のみがマルチキャスト配信の対象と見なされます。バッチ サイズを小さくすると、マルチキャスト配信による最適化も少なくて済みます。
ダイジェスト配信を使用する場合のバッチ サイズ
定義している通知クラスがダイジェスト配信を使用する場合は、通知バッチ サイズの設定によって、各バッチ内の通知数ではなくルールの実行ごとに作成される通知バッチの数を構成します。
ルールの実行ごとに、ジェネレータは指定された数の通知バッチを作成します。その後、ジェネレータはラウンドロビン方式でバッチに通知を追加します。同じサブスクライバ宛ての通知は同じバッチ内に保存されるため、ダイジェスト配信では通知を 1 つのダイジェスト メッセージに結合することができます。
メモ : |
---|
ダイジェスト配信のこのバッチ サイズは概算値です。生成される通知の数が少ない場合、Notification Services が作成するバッチ数も少なくなります。 |
既定の通知バッチ サイズ値は 0 です。これは、ダイジェスト配信で 1 回のルールの実行につき 1 つの通知バッチが作成されることを意味します。
通知バッチ サイズの指定
XML を使用してアプリケーションを定義している場合は、アプリケーション定義ファイル (ADF) で通知バッチ サイズを定義します。プログラムでアプリケーションを定義している場合は、Notification Services 管理オブジェクト (NMO) を使用して、通知バッチ サイズを定義します。
通知バッチ サイズを指定するには
参照
概念
通知スキーマの定義
コンテンツ フォーマッタの構成
ダイジェスト配信またはマルチキャスト配信の指定
通知の有効期限の指定
サブスクリプション処理アーキテクチャ
通知の書式設定と配信アーキテクチャ
その他の技術情報
通知クラスの定義
Notification Services アプリケーションの定義
通知クラスの定義
配信プロトコルの構成