ホストされるイベント プロバイダの開発
Notification Services には、ホストされる標準のイベント プロバイダが 3 つあります。これらのイベント プロバイダを使用すると、フォルダに追加された XML ファイル、Transact-SQL クエリ、および MDX クエリからイベント データを収集できます。アプリケーションに必要な機能がこれらのイベント プロバイダで提供されていない場合に、Notification Services エンジンでイベント プロバイダを開始、実行、および停止するには、カスタムのホストされるイベント プロバイダを開発することができます。
ホストされるイベント プロバイダのインターフェイス
Notification Services には、ホストされるイベント プロバイダを実装するためのインターフェイスが 2 つ用意されています。
- インスタンスの開始時に起動し、インスタンスが停止するまで実行されるイベント プロバイダが必要な場合は、IEventProvider インターフェイスを使用して、連続するイベント プロバイダを実装します。連続するイベント プロバイダは状態を独自に管理します。停止する必要がない限り、Notification Services によって再度呼び出されることはありません。
連続するイベント プロバイダでは、リスナを使用して、新しいデータが利用可能になるとイベント プロバイダに通知することができます。たとえば、連続するイベント プロバイダでファイル監視リスナを使用すると、ディレクトリを監視して、新しいコンマ区切りのテキスト ファイルや更新されたコンマ区切りのテキスト ファイルを取得して処理することができます。 - 定期的に実行されるイベント プロバイダが必要な場合は、IScheduledEventProvider インターフェイスを実装します。定期的なイベント プロバイダの Run メソッドは、アプリケーション定義で構成されているスケジュールに従って Notification Services によって呼び出されます。
たとえば、イベント プロバイダを 5 分ごとに実行し、Web サービスを呼び出して最新の株価情報を取得することができます。このような場合は、定期的なイベント プロバイダを実装し、イベント プロバイダを定義するときに 5 分ごとに実行するように構成します。
IEventProvider インターフェイスと IScheduledEventProvider インターフェイスでは、同じパブリック メソッドが公開されます。ただし、実行時に Notification Services によって呼び出される方法はそれぞれ異なります。
ホストされるイベント プロバイダの使用
ホストされるイベント プロバイダを使用するには、アプリケーション定義でそのプロバイダを宣言する必要があります。詳細については、「ホストされるイベント プロバイダの定義」を参照してください。
参照
概念
ホストされないイベント プロバイダの開発
マネージ イベント送信 API の使用
XML イベント ローダー API の使用
イベント送信ストアド プロシージャの使用
その他の技術情報
カスタム イベント プロバイダの開発
イベント プロバイダの定義