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XPath クエリ内での軸の指定 (SQLXML 4.0)

以下の例では、XPath クエリに軸を指定する方法を示します。

これらの例では、SampleSchema1.xml に格納されているマッピング スキーマに対して XPath クエリを指定しています。このサンプル スキーマの詳細については、「XPath の例で使用する注釈付き XSD スキーマのサンプル (SQLXML 4.0)」を参照してください。

A. コンテキスト ノードの子要素を取得する

次の XPath クエリでは、コンテキスト ノードの <Contact> 子要素をすべて選択します。

/child::Contact

このクエリでは、child は軸で、Contact はノード テストです。<element> は child 軸に関連付けられている主ノード型なので、Contact<element> ノードの場合は TRUE になります。

child 軸は既定の軸です。したがって、クエリは次のように指定できます。

/Contact

マッピング スキーマに対して XPath クエリをテストするには

  1. サンプル スキーマ コードをコピーして、テキスト ファイルに貼り付け、SampleSchema1.xml として保存します。

  2. 次のテンプレート (XPathAxesSampleA.xml) を作成し、SampleSchema1.xml を保存したディレクトリに保存します。

    <ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
      <sql:xpath-query mapping-schema="SampleSchema1.xml">
        /Contact
      </sql:xpath-query>
    </ROOT>
    

    マッピング スキーマ (SampleSchema1.xml) に指定するディレクトリ パスは、テンプレートを保存するディレクトリの相対パスです。次のように、絶対パスを指定することもできます。

    mapping-schema="C:\MyDir\SampleSchema1.xml"
    
  3. SQLXML 4.0 テスト スクリプト (sqlxml4test.vbs) を作成し、それを使用してテンプレートを実行します。

    詳細については、「ADO を使用した、SQLXML 4.0 クエリの実行」を参照してください。

テンプレートを実行して得られる結果セットの一部を次に示します。

<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql"> 
  <Contact ContactID="1" LastName="Achong" FirstName="Gustavo" Title="Mr." /> 
  <Contact ContactID="2" LastName="Abel" FirstName="Catherine" Title="Ms." /> 
  <Contact ContactID="3" LastName="Abercrombie" FirstName="Kim" Title="Ms." /> 
  <Contact ContactID="4" LastName="Acevedo" FirstName="Humberto" Title="Sr." />
  ...
</ROOT>

B. コンテキスト ノードの孫を取得する

次の XPath クエリでは、コンテキスト ノードの <Customer> 子要素の、すべての <Order> 子要素を選択します。

/child::Customer/child::Order

このクエリでは、child は軸で、CustomerOrder はノード テストです。<element> ノードは child 軸の主ノードなので、Customer と Order が <element> ノードの場合、これらのノード テストは TRUE になります。<Customer> に一致するノードごとに、<Orders> に一致するノードが結果に追加されます。結果セットには <Order> のみが返されます。

child 軸は既定の軸です。したがって、クエリは次のように指定できます。

/Customer/Order

マッピング スキーマに対して XPath クエリをテストするには

  1. サンプル スキーマ コードをコピーして、テキスト ファイルに貼り付け、SampleSchema1.xml として保存します。

  2. 次のテンプレート (XPathAxesSampleB.xml) を作成し、ディレクトリに保存します。

    <ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
      <sql:xpath-query mapping-schema="SampleSchema1.xml">
        /Customer/Order
      </sql:xpath-query>
    </ROOT>
    

    マッピング スキーマ (SampleSchema1.xml) に指定するディレクトリ パスは、テンプレートを保存するディレクトリの相対パスです。次のように、絶対パスを指定することもできます。

    mapping-schema="C:\MyDir\SampleSchema1.xml"
    
  3. SQLXML 4.0 テスト スクリプト (sqlxml4test.vbs) を作成し、それを使用してテンプレートを実行します。

    詳細については、「ADO を使用した、SQLXML 4.0 クエリの実行」を参照してください。

テンプレートを実行して得られる結果セットの一部を次に示します。

<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
  <Order SalesOrderID="Ord-43860" SalesPersonID="280" 
         OrderDate="2001-08-01T00:00:00" 
         DueDate="2001-08-13T00:00:00" 
         ShipDate="2001-08-08T00:00:00">
  <OrderDetail ProductID="Prod-729" UnitPrice="226.8571" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-732" UnitPrice="440.1742" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-738" UnitPrice="220.2496" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-753" UnitPrice="2576.3544" 
               OrderQty="2" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-756" UnitPrice="1049.7528" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-758" UnitPrice="1049.7528" 
               OrderQty="2" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-761" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="2" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-762" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-763" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-765" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="2" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-768" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-770" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  </Order>
   ...
</ROOT>

XPath クエリを Customer/Order/OrderDetail として指定した場合、クエリは <Customer> と一致する各ノードからその <Order> 要素に移動し、<Order> と一致する各ノードに対して、ノード <OrderDetail> が結果に追加されます。結果セットには <OrderDetail> のみが返されます。

C. .. を使用して parent 軸を指定する

次のクエリでは、CustomerID 属性値が 1 の親 <Customer> 要素をとるすべての <Order> 要素を取得します。クエリでは、述語内に child 軸を使用して、<Order> 要素の親を検索します。

/child::Customer/child::Order[../@CustomerID="1"]

child 軸は既定の軸です。したがって、クエリは次のように指定できます。

/Customer/Order[../@CustomerID="1"]

この XPath クエリは、次の指定と同じです。

/Customer[@CustomerID="1"]/Order.
ms172637.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
XPath クエリ /Order[../@CustomerID="1"] を実行すると、<Order> の親が存在しないため、エラーが返されます。マッピング スキーマには <Order> を含む要素が指定されている可能性がありますが、XPath はこのような要素からは開始していないため、<Order> はこのドキュメントの最上位要素の型とみなされます。

マッピング スキーマに対して XPath クエリをテストするには

  1. サンプル スキーマ コードをコピーして、テキスト ファイルに貼り付け、SampleSchema1.xml として保存します。

  2. 次のテンプレート (XPathAxesSampleC.xml) を作成し、ディレクトリに保存します。

    <ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
      <sql:xpath-query mapping-schema="SampleSchema1.xml">
        /Customer/Order[../@CustomerID="1"]
      </sql:xpath-query>
    </ROOT>
    

    マッピング スキーマ (SampleSchema1.xml) に指定するディレクトリ パスは、テンプレートを保存するディレクトリの相対パスです。次のように、絶対パスを指定することもできます。

    mapping-schema="C:\MyDir\SampleSchema1.xml"
    
  3. SQLXML 4.0 テスト スクリプト (sqlxml4test.vbs) を作成し、それを使用してテンプレートを実行します。

    詳細については、「ADO を使用した、SQLXML 4.0 クエリの実行」を参照してください。

テンプレートを実行して得られる結果セットの一部を次に示します。

<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
  <Order SalesOrderID="Ord-43860" SalesPersonID="280" 
         OrderDate="2001-08-01T00:00:00" 
         DueDate="2001-08-13T00:00:00" 
         ShipDate="2001-08-08T00:00:00">
  <OrderDetail ProductID="Prod-729" UnitPrice="226.8571" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-732" UnitPrice="440.1742" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-738" UnitPrice="220.2496" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-753" UnitPrice="2576.3544" 
               OrderQty="2" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-756" UnitPrice="1049.7528" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-758" UnitPrice="1049.7528" 
               OrderQty="2" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-761" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="2" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-762" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-763" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-765" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="2" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-768" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  <OrderDetail ProductID="Prod-770" UnitPrice="503.3507" 
               OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
  </Order>
   ...
</Order>
</ROOT>

D. attribute 軸を指定する

次の XPath クエリでは、CustomerID 属性の値が 1 の、コンテキスト ノードのすべての <Customer> 子要素を選択します。

/child::Customer[attribute::CustomerID="1"]

述語 attribute::CustomerID において、attribute は軸で、CustomerID はノード テストです。<attribute> ノードは attribute 軸の主ノードなので、CustomerID が attribute の場合、ノード テストは TRUE になります。

attribute 軸は省略形 (@) で指定できます。また、child 軸は既定の軸なので、クエリから省略できます。

/Customer[@CustomerID="1"]

マッピング スキーマに対して XPath クエリをテストするには

  1. サンプル スキーマ コードをコピーして、テキスト ファイルに貼り付け、SampleSchema1.xml として保存します。

  2. 次のテンプレート (XPathAxesSampleD.xml) を作成し、SampleSchema1.xml を保存したディレクトリに保存します。

    <ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
      <sql:xpath-query mapping-schema="SampleSchema1.xml">
        child::Customer[attribute::CustomerID="1"]
      </sql:xpath-query>
    </ROOT>
    

    マッピング スキーマ (SampleSchema1.xml) に指定するディレクトリ パスは、テンプレートを保存するディレクトリの相対パスです。次のように、絶対パスを指定することもできます。

    mapping-schema="C:\MyDir\SampleSchema1.xml"
    
  3. SQLXML 4.0 テスト スクリプト (sqlxml4test.vbs) を作成し、それを使用してテンプレートを実行します。

    詳細については、「ADO を使用した、SQLXML 4.0 クエリの実行」を参照してください。

テンプレートを実行して得られる結果セットの一部を次に示します。

<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
  <Customer CustomerID="1" SalesPersonID="280" 
            TerritoryID="1" AccountNumber="1" 
            CustomerType="S" Orders="Ord-43860 Ord-44501 Ord-45283 Ord-46042">
    <Order SalesOrderID="Ord-43860" SalesPersonID="280" 
           OrderDate="2001-08-01T00:00:00" 
           DueDate="2001-08-13T00:00:00" 
           ShipDate="2001-08-08T00:00:00">
       <OrderDetail ProductID="Prod-729" UnitPrice="226.8571" 
                    OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
       <OrderDetail ProductID="Prod-732" UnitPrice="440.1742" 
                    OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
       <OrderDetail ProductID="Prod-738" UnitPrice="220.2496" 
                    OrderQty="1" UnitPriceDiscount="0" /> 
      ... 
    </Order>
   ...
  </Customer>
</ROOT>