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XPath クエリ内での論理関数の指定 (SQLXML 4.0)

以下の例では、XPath クエリに論理関数を指定する方法を示します。これらの例では、SampleSchema1.xml に格納されているマッピング スキーマに対して XPath クエリを指定しています。このサンプル スキーマの詳細については、「XPath の例で使用する注釈付き XSD スキーマのサンプル (SQLXML 4.0)」を参照してください。

A. not() 論理関数を指定する

このクエリでは、<Order> 子要素を含まない、コンテキスト ノードのすべての <Customer> 子要素が返されます。

/child::Customer[not(child::Order)]

child 軸は既定の軸です。したがって、クエリは次のように指定できます。

/Customer[not(Order)]

マッピング スキーマに対して XPath クエリをテストするには

  1. サンプル スキーマ コードをコピーして、テキスト ファイルに貼り付け、SampleSchema1.xml として保存します。

  2. 次のテンプレート (BooleanFunctionsA.xml) を作成し、SampleSchema1.xml を保存したディレクトリに保存します。

    <ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
      <sql:xpath-query mapping-schema="SampleSchema1.xml">
        Customer[not(Order)]
    </sql:xpath-query>
    </ROOT>
    

    マッピング スキーマ (SampleSchema1.xml) に指定するディレクトリ パスは、テンプレートを保存するディレクトリに対する相対パスです。次のように、絶対パスを指定することもできます。

    mapping-schema="C:\MyDir\SampleSchema1.xml"
    
  3. SQLXML 4.0 テスト スクリプト (sqlxml4test.vbs) を作成し、それを使用してテンプレートを実行します。

    詳細については、「ADO を使用した、SQLXML 4.0 クエリの実行」を参照してください。

テンプレートを実行して得られる結果セットの一部を次に示します。

<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
  <Customer CustomerID="13" SalesPersonID="286" TerritoryID="7" AccountNumber="13" CustomerType="S" /> 
  <Customer CustomerID="32" SalesPersonID="289" TerritoryID="8" AccountNumber="32" CustomerType="S" /> 
  <Customer CustomerID="35" SalesPersonID="275" TerritoryID="2" AccountNumber="35" CustomerType="S" /> 
  ...
</ROOT>

B. true() 論理関数と false() 論理関数を指定する

このクエリでは、<Order> 子要素を含まない、コンテキスト ノードのすべての <Customer> 子要素が返されます。具体的には、このクエリでは、発注していないすべての顧客が返されます。

/child::Customer[child::Order=false()]

child 軸は既定の軸です。したがって、クエリは次のように指定できます。

/Customer[Order=false()]

このクエリは、次の指定と同じです。

/Customer[not(Order)]

次のクエリでは、少なくとも 1 回発注したすべての顧客が返されます。

/Customer[Order=true()]

このクエリは、次の指定と同じです。

/Customer[Order]

マッピング スキーマに対して XPath クエリをテストするには

  1. サンプル スキーマ コードをコピーして、テキスト ファイルに貼り付け、SampleSchema1.xml として保存します。

  2. 次のテンプレート (BooleanFunctionsB.xml) を作成し、SampleSchema1.xml を保存したディレクトリに保存します。

    <ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
      <sql:xpath-query mapping-schema="SampleSchema1.xml">
        /Customer[Order=false()]
      </sql:xpath-query>
    </ROOT>
    

    マッピング スキーマ (SampleSchema1.xml) に指定するディレクトリ パスは、テンプレートを保存するディレクトリに対する相対パスです。次のように、絶対パスを指定することもできます。

    mapping-schema="C:\MyDir\SampleSchema1.xml"
    
  3. SQLXML 4.0 テスト スクリプト (sqlxml4test.vbs) を作成し、それを使用してテンプレートを実行します。

    詳細については、「ADO を使用した、SQLXML 4.0 クエリの実行」を参照してください。

テンプレートを実行して得られる結果セットの一部を次に示します。

<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
  <Customer CustomerID="13" SalesPersonID="286" TerritoryID="7" AccountNumber="13" CustomerType="S" /> 
  <Customer CustomerID="32" SalesPersonID="289" TerritoryID="8" AccountNumber="32" CustomerType="S" /> 
  <Customer CustomerID="35" SalesPersonID="275" TerritoryID="2" AccountNumber="35" CustomerType="S" /> 
  ...
</ROOT>