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既定メンバの定義

属性階層がクエリに含まれていない場合は、属性階層の既定のメンバが式の評価に使用されます。属性階層を示す属性を含む属性階層またはユーザー階層がクエリに含まれる場合は必ず、既定のメンバは無視されます。これは、クエリで指定されたメンバが使用されるためです。

属性階層の既定のメンバを設定するには、属性階層の DefaultMember プロパティの値として属性メンバを指定します。このプロパティは、Business Intelligence Development Studio のディメンション デザイナの [ディメンション構造] タブか、キューブ デザイナの [計算] タブのキューブの計算スクリプトで設定できます。ディメンションのセキュリティを定義するときに、[ディメンション データ] タブでセキュリティ ロールに DefaultMember プロパティを指定する (ディメンションの既定のメンバ セットよりも優先させる) こともできます。また、キューブが 2 回以上データベース ディメンションを参照する場合、キューブのディメンションにデータベースのディメンションと異なる名前がある場合、または異なるキューブにそれぞれ異なる既定のメンバを割り当てる場合は、名前解決の問題を回避するために、キューブの MDX スクリプトで既定のメンバを定義します。

属性がクエリに含まれていない場合は、属性上の既定のメンバが式の評価に使用されます。属性の既定のメンバは、属性の DefaultMember プロパティによって指定されます。ディメンションからの階層がクエリに含まれている場合は、階層内のレベルに対応する属性からのすべての既定のメンバは無視されます。ディメンションの階層がクエリに含まれていない場合は、既定のメンバがディメンションのすべての属性に対して使用されます。

既定のメンバが指定されていない場合の既定のメンバの解決

属性階層に既定のメンバが指定されておらず、属性階層が集計可能な場合 (属性の IsAggregatable プロパティが True に設定されている場合)、(All) メンバが既定のメンバです。既定のメンバが指定されおらず、属性階層が集計可能でない場合 (属性の IsAggregatable プロパティが False に設定されている場合)、既定のメンバは属性階層の最上位から選択されます。

参照

概念

属性階層の (All) レベルの構成
属性階層の (All) レベルの構成

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手