パーティションのマージ (XMLA)
複数のパーティションの集計デザインと構造が同じであれば、XML for Analysis (XMLA) の MergePartitions コマンドを使用してパーティションをマージすることができます。パーティション管理において、パーティションのマージは重要な操作です。日付によってパーティション分割された履歴データを含むパーティションの場合は特に重要です。
たとえば、次の 2 つのパーティションを使用する財務キューブがあるとします。
- 1 つのパーティションは現在の年の財務データを表し、パフォーマンスのためにリアルタイム リレーショナル OLAP (ROLAP) ストレージ設定を使用します。
- もう 1 つのパーティションは過去の年の財務データを格納し、ストレージのために多次元 OLAP (MOLAP) ストレージ設定を使用します。
2 つのパーティションは異なるストレージ設定を使用しますが、集計デザインは同じものを使用します。年の終わりに複数年にわたる履歴データについてキューブを処理する代わりに、MergePartitions コマンドを使用して、現在の年のパーティションを過去の年のパーティションにマージできます。こうすれば、多くの時間をかけてキューブを詳細に処理しなくても、集計データを保持できます。
マージするパーティションの指定
MergePartitions コマンドの実行時に、Source プロパティで指定されたソース パーティション内に格納されている集計データは、Target プロパティで指定されたマージ先パーティションに追加されます。
メモ : |
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Source プロパティには複数のパーティション オブジェクト参照を含めることができます。しかし、Target プロパティには複数を含めることができません。 |
正常にマージするためには、Source と Target で指定されるパーティションが同じメジャー グループに含まれ、同じ集計デザインを使用する必要があります。そうでない場合、エラーが発生します。
Source で指定されたパーティションは、MergePartitions コマンドが正常に完了した後に削除されます。
例
説明
次の例は、Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) のサンプル データベース Adventure Works DW 内の Adventure Works キューブの Customer Counts メジャー グループに含まれるすべてのパーティションを Customers_2004 パーティションにマージします。
コード
<MergePartitions xmlns="https://schemas.microsoft.com/analysisservices/2003/engine">
<Sources>
<Source>
<DatabaseID>Adventure Works DW</DatabaseID>
<CubeID>Adventure Works DW</CubeID>
<MeasureGroupID>Fact Internet Sales 1</MeasureGroupID>
<PartitionID>Internet_Sales_2001</PartitionID>
</Source>
<Source>
<DatabaseID>Adventure Works DW</DatabaseID>
<CubeID>Adventure Works DW</CubeID>
<MeasureGroupID>Fact Internet Sales 1</MeasureGroupID>
<PartitionID>Internet_Sales_2002</PartitionID>
</Source>
<Source>
<DatabaseID>Adventure Works DW</DatabaseID>
<CubeID>Adventure Works DW</CubeID>
<MeasureGroupID>Fact Internet Sales 1</MeasureGroupID>
<PartitionID>Internet_Sales_2003</PartitionID>
</Source>
</Sources>
<Target>
<DatabaseID>Adventure Works DW</DatabaseID>
<CubeID>Adventure Works DW</CubeID>
<MeasureGroupID>Fact Internet Sales 1</MeasureGroupID>
<PartitionID>Internet_Sales_2004</PartitionID>
</Target>
</MergePartitions>
参照
概念
Analysis Services での XML for Analysis の使用 (XMLA)