XML for Analysis の概要 (XMLA)
更新 : 2006 年 7 月 17 日
XML for Analysis (XMLA) オープン スタンダードでは、World Wide Web 上に存在するデータ ソースへのアクセスがサポートされています。Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) には、XMLA 1.1 仕様に準拠した XMLA が実装されています。
XMLA 通信の処理
XMLA オープン スタンダードでは、2 つの汎用メソッド Discover および Execute を記述しています。これらのメソッドは、Analysis Services インスタンス上で送受信される情報を処理するために、XML がサポートする疎結合のクライアント/サーバー アーキテクチャを使用します。
Discover メソッドは Web サービスから情報とメタデータを取得します。この情報には、使用可能なデータ ソースの一覧、任意のデータ ソース プロバイダに関する情報などが含まれます。データ ソースから取得されるデータは、プロパティによって定義および成形されます。Discover メソッドは、Analysis Services インスタンス上のデータ ソースに対してクライアント アプリケーションが要求するさまざまな種類の情報を定義するための共通メソッドです。プロパティと汎用インターフェイスを使用すれば、クライアント アプリケーション内の既存の機能を書き直さなくても拡張機能を利用できます。
Execute メソッドを使用すると、アプリケーションはプロバイダ固有のコマンドを XMLA データ ソースに対して実行できます。
XMLA プロトコルは Web アプリケーション用に最適化されていますが、LAN 指向のアプリケーションでもこれを利用できます。次のようなアプリケーションは、この XML ベースの API の利点を活用できます。
- クライアント/サーバー間の柔軟な通信テクノロジを必要とするクライアント/サーバー アプリケーション
- 複数のオペレーティング システムを扱うことを想定したクライアント/サーバー アプリケーション
- サーバー容量を増やすために大きなステートを要求しないクライアント
XMLA と統合ディメンション モデル
XMLA は、統合ディメンション モデル (UDM) のメソドロジを採用しているビジネス インテリジェンス アプリケーションによって使用されるプロトコルです。統合ディメンション モデルのメソドロジの詳細については、「統合ディメンション モデル」を参照してください。
参照
概念
Analysis Services での XML for Analysis の使用 (XMLA)
その他の技術情報
XML for Analysis リファレンス (XMLA)