イベントをチューニングできるかどうかの判断
データベース エンジン チューニング アドバイザでイベントがチューニングされない場合、そのイベントはチューニング ログに書き込まれます。データベース エンジン チューニング アドバイザの GUI (グラフィカル ユーザー インターフェイス) で、[全般] タブの [チューニング ログを保存する] をオンにすることで、[進行状況] タブの下ペインにそのログを表示できます。dta ユーティリティを使用している場合、-e 引数を使用するとチューニング ログ ファイルの名前と場所を指定できます。詳細については、「チューニング出力を表示する方法」を参照してください。
データベース エンジン チューニング アドバイザでイベントがチューニングされない一般的な理由
データベース エンジン チューニング アドバイザでイベントがチューニングされない最も一般的な理由を以下に示します。
- ユーザーがチューニングの対象として選択していないテーブルをワークロードで参照している。
- データ ページが 10 ページ未満などの非常に小さなテーブルをワークロードで参照している。
- 指定した時間内にワークロードをチューニングできない。
詳細については、「イベントがチューニングされない理由」を参照してください。
イベントをチューニングできるかどうかの判断
特定のイベントをチューニングできるかどうかを最も簡単に判断するには、そのイベントの Showplan 出力を取得できるかどうかを判断します。Showplan 出力を取得できるかどうかは、SQL Server Management Studio を使用して判断します。イベントが実行されたデータベースで、サーバーによりそのイベントの Showplan 出力が作成されている場合に限り、そのイベントをチューニングできます。詳細については、「グラフィカル実行プランの表示 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。
多数のオブジェクトの削除が推奨される理由
物理デザイン構造の削除が頻繁に推奨される場合は、次の原因が考えられます。
- ワークロードが小さい場合、またはワークロードで参照している物理デザイン構造のサブセットが小さい場合、物理デザイン構造の残りの部分は参照されないので、その部分の削除が推奨されることがあります。データベース エンジン チューニング アドバイザはそのワークロードがサーバーの通常のワークロードに相当すると見なして、その想定を基に推奨を行います。
- ワークロード内のクエリの大部分が無視されることにより、物理デザイン構造の削除が頻繁に推奨される場合は、次の原因が考えられます。
- dta ユーティリティを使用したときに -d 引数に正しくないデータベースを指定した。
- ワークロード内のクエリの大部分で、データ ページが 10 ページ未満の小さなテーブルが参照されている。
- ワークロード内の Transact-SQL ステートメントの大部分で、チューニング可能なオブジェクトが参照されていない。たとえば、多数の SET ステートメントや DECLARE ステートメントがワークロードに含まれている場合などです。
データベース エンジン チューニング アドバイザにより削除の推奨が頻繁に行われる正しい原因を判断するには、チューニング ログのメッセージを参照してください。詳細については、「チューニング ログについて」を参照してください。
参照
その他の技術情報
データベース エンジン チューニング アドバイザのトラブルシューティング