Visual Studio 2005 クライアント アプリケーションの記述
Visual Studio 2005 の Web 参照メカニズムを使用すると、アプリケーション内のオブジェクトに対して他のメソッドを呼び出す場合と同様に、ストアド プロシージャ、ユーザー定義関数、またはアドホック クエリ用の sqlbatch メソッドを呼び出すことができます。
SOAP 要求の送信
Visual Studio 2005 クライアントを使用して SQL Server 2005 のインスタンスに SOAP 要求を送信するときは、まず、プロジェクトに Web 参照を追加し、https://server/sql2?wsdl のように、WSDL ドキュメントの URL を指定する必要があります。ここで、https://server/sql2 は、CREATE ENDPOINT を使用して定義されたエンドポイントに指定された URL です。
その結果、Visual Studio によって、Web サービス プロキシ クラスが作成され、プロジェクトに追加されます。このプロキシ クラスは、指定した WSDL ドキュメントで定義された Web サービスのメソッドを公開します。このプロキシ クラスを使用すると、エンドポイントで公開されたメソッドの 1 つを呼び出すことができます。エンドポイントでアドホック クエリの要求が許可されると、WSDL ドキュメントに sqlbatch メソッドが含められます。このメソッドは、アドホック SQL クエリの指定に使用できます。内部的には、SOAP 要求は SQL Server 2005 のインスタンスに送信されます。そこでメソッドが実行され、クライアントに結果 (SOAP 応答) が返されます。
応答の処理
操作の結果がオブジェクトの配列として返されます。次の表で、配列要素の型を一覧して説明します。
| 型 | 説明 |
|---|---|
XMLElement( System.Xml.XmlElement) |
SELECT... FOR XML クエリの結果を保持します。 |
DataSet (System.Data.DataSet) |
SELECT クエリの結果を保持します。 |
SqlMessage (WSDL によって定義されたカスタム型) |
返されたエラー、警告、および他の情報メッセージを保持します。 |
SqlRowCount (WSDL によって定義されたカスタム型) |
SQL Server 2005 のインスタンスによって返された行カウント (クエリで処理された行数) を保持します。 |
SqlParameter (WSDL によって定義されたカスタム型) |
SQL Server 2005 のインスタンスによって返された出力パラメータのコレクションを保持します。 |
.gif "ms187832.note(ja-jp,SQL.90).gif") メモ : |
|---|
| ストアド プロシージャが実行されると、int 型の配列要素として、リターン コード値が返されます。 |
オブジェクトの配列要素は上記の型のいずれかになるので、オブジェクトの型を最初に判断し、それに応じて処理を行う必要があります。作業用サンプルについては、「Visual Studio 2005 クライアントを使用した SOAP 要求の送信 (C#)」および「Visual Studio 2005 クライアントを使用した SOAP 要求の送信 (Visual Basic)」を参照してください。
参照
関連項目
ネイティブ XML Web サービス要求をリッスンするためのサーバーの設定
SOAP の要求メッセージと応答メッセージの構造
ネイティブ XML Web サービス要求を送信する場合のサンプル アプリケーション
ネイティブ XML Web サービスのガイドラインと制限事項