ハードウェアベースのソリューションについて
ハードウェアベースのソリューションは、通常、RAID (Redundant Array of Independent Disks) レベル 0、1、3、および 5 を使用して実装されます。ハードウェアベースの RAID では、メディア障害時のデータの消失を防ぎ、読み取り操作と書き込み操作のパフォーマンスを向上させるために、高性能のドライブ コントローラとディスク ドライブの冗長アレイが使用されます。ディスク アレイは、SQL Server 2005 を実行しているコンピュータのディスク ストレージに関する効果的なソリューションです。
ハードウェアベースの RAID レベル 1 ~ 5 では、ハードウェア レベルで冗長性とフォールト トレランスが自動化されます。また、どのレベル (0 ~ 5) でもシステム プロセッサのオーバーヘッドは発生しません。通常、各データ ファイルは複数のディスクにまたがって配置されます。メディア障害からシームレスに停止することなくシステムを復旧できるハードウェアベースの RAID ソリューションを実装できます。
一般に、ハードウェアベースの RAID を実装すると、Microsoft 以降のソフトウェアベースの RAID に比べてパフォーマンスが向上します。たとえば、システム ソフトウェア リソースを使用しないハードウェアによる RAID 5 を実装すると、データのスループットが大きく向上します。これは、特定の容量のディスクを従来のストレージ ソリューションよりも多く使用することにより実現されます。複数のコントローラを使用すると、読み取りと書き込みのパフォーマンスと合計ストレージ サイズがさらに向上します。
構成にもよりますが、一般にハードウェアベースの RAID はパフォーマンスが優れています。また、ハードウェアベースの RAID により、複数のディスクをより簡単に管理できるようになります。これは、複数のディスクを 1 つのディスクとして扱うことができるためです。さらに、ドライブの 1 つが故障しても、システムをシャットダウンせずにドライブを交換できます。ハードウェアベースのソリューションの欠点の 1 つはコストです。また、1 つの製造元に依存してしまう可能性もあります。
ハードウェアベースの RAID を実装する方法の詳細については、ハードウェアのベンダに問い合わせてください。
参照
概念
RAID
RAID レベルと SQL Server
さまざまな RAID レベルの実装の比較
パーティション分割