データベースが損傷したときにトランザクション ログをバックアップする方法 (Transact-SQL)

  • [アーティクル]

このトピックでは、データベースが損傷しているときにトランザクション ログをバックアップする方法について説明します。

現在アクティブなトランザクション ログのバックアップを作成するには

  • バックアップするトランザクション ログが属しているデータベースの名前。

  • トランザクション ログ バックアップが書き込まれるバックアップ デバイス。

  • NO_TRUNCATE 句。

    この句を使用すると、データベースにアクセスできない場合でも、トランザクション ログ ファイルにアクセスでき、損傷していなければ、トランザクション ログのアクティブな部分をバックアップできます。

必要に応じて、以下も指定します。

  • INIT 句。バックアップ メディアを上書きし、作成したバックアップを最初のファイルとしてバックアップ メディアに書き込むときに指定します。既存のメディア ヘッダーがない場合、ヘッダーが自動的に書き込まれます。
  • SKIP 句と INIT 句。バックアップ メディアに有効期限がまだ切れていないバックアップがある場合や、メディア名がバックアップ メディアに記録されている名前と一致しない場合でもバックアップ メディアを上書きするときに指定します。
  • FORMAT 句。バックアップ メディアを初めて使用する場合に、これを初期化して、既存のメディア ヘッダーを上書きするときに指定します。
    FORMAT 句を指定する場合、INIT 句を指定する必要はありません。
    ms189606.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
    BACKUP ステートメントで FORMAT 句または INIT 句を使用すると、バックアップ メディアに格納されているバックアップが破棄されるので、十分注意して使用してください。

使用例

ms189606.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
MyAdvWorks_FullRM データベースは、AdventureWorks のコピーです。AdventureWorks データベースでは、単純復旧モデルが使用されています。ただし、ログ バックアップを可能にするために、データベースの完全バックアップを行う前に、ALTER DATABASE MyAdvWorks_FullRM SET RECOVERY FULL を使用して、MyAdvWorks_FullRM データベースで完全復旧モデルを使用するように設定されています。

この例では、MyAdvWorks_FullRM データベースが破損していてアクセスできない場合でも、MyAdvWorks_FullRM データベースの現在アクティブなトランザクション ログのバックアップを作成します。ただし、トランザクション ログは破損しているためアクセスできません。

BACKUP LOG MyAdvWorks_FullRM
   TO MyAdvWorks_FullRM_log1
   WITH NO_TRUNCATE
GO

参照

概念

SQL Server におけるバックアップと復元のパフォーマンスの最適化
ファイルの完全バックアップ

その他の技術情報

BACKUP (Transact-SQL)
SQL Server Management Studio のチュートリアル

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手