sp_ActiveDirectory_SCP (Transact-SQL)

Microsoft Windows 2000 Active Directory での Microsoft SQL Server インスタンスの登録を制御します。sp_ActiveDirectory_SCP のアクションは常に、SQL Server の接続インスタンスに適用されます。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

sp_ActiveDirectory_SCP [ @Action = ] N'action'

引数

• [ @Action = ] N'action'
  SQL Server インスタンスを登録する Active Directory のオブジェクトを、作成、更新、または削除するように指定します。action のデータ型は nvarchar(20) で、既定値は N'create' です。

  値	説明
  create	Active Directory に MS-SQL-SQLServer オブジェクトを作成することで、Active Directory に SQL Server インスタンスを登録します。アクションの実行時、MS-SQL-SQLServer オブジェクトに SQL Server インスタンスの属性が記録されます。インスタンスが既に登録済みの場合にこの値を指定すると、オブジェクトが更新されます。
  update	Active Directory 内にある SQL Server の現在のインスタンスに対して登録されている属性を更新します。Active Directory 内の MS-SQL-SQLServer オブジェクトに記録されている属性を更新します。
  delete	Active Directory に登録されている、SQL Server の現在のインスタンスを削除します。Active Directory から MS-SQL_SQLServer オブジェクトを削除します。インスタンス内のデータベースとパブリケーションの登録も削除します。

結果セット

なし

解説

Active Directory に SQL Server インスタンスを登録すると、sp_ActiveDirectory_Obj を使用してインスタンスの任意のデータベースを登録できます。さらに、sp_addpublication または sp_addmergepublication を使用してパブリケーションを登録できます。

メモ :
Active Directory への登録は、登録を作成したアカウントを使用してのみ変更できます。SQL Server サービスで使用されているセキュリティ アカウントを変更する場合は、Active Directory への登録を削除し、サービス アカウントを変更してから、もう一度 Active Directory への登録を作成してください。

権限

固定サーバー ロール sysadmin のメンバシップが必要です。

戻り値

0 (成功) または 1 (失敗)

例

次の例では、SQL Server の現在のインスタンスを Active Directory に登録します。

DECLARE @RetCode INT

EXEC @RetCode = sp_ActiveDirectory_SCP @Action = N'create'

PRINT 'Return code = ' + CAST(@RetCode AS VARCHAR)

参照

関連項目

sp_ActiveDirectory_Obj (Transact-SQL)
sp_addmergepublication (Transact-SQL)
sp_addpublication (Transact-SQL)

その他の技術情報

サービス プリンシパル名の登録

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手