次の方法で共有


ジョブの実行

更新 : 2006 年 4 月 14 日

定期的ではないものの、頻繁にジョブを実行する必要が生じることがあります。そのような場合、ジョブのスケジュールを設定する代わりに、必要に応じて簡単に手動で実行できます。また、スケジュールが割り当てられたジョブを手動で実行することもできます。たとえば、master データベースのバックアップ ジョブが夜間に発生するようにスケジュール設定したとしても、インスタンス構成を変更した直後にデータベースをバックアップする必要が生じることがあります。

SQL Server インスタンスでは、ジョブのインスタンスを同時に 1 つだけしか実行できません。ジョブがスケジュールに従って開始された場合には、そのジョブが終了するまで、同じサーバー上でジョブの他のインスタンスを開始することはできません。マルチサーバー環境では、すべての対象サーバーが、同じジョブのインスタンスを同時に実行できます。

定期ジョブを実行しない場合は、そのジョブを無効にできます。実行中にジョブを停止することもできます。ほとんどの場合、停止コマンドを実行したときに、現在のジョブ ステップが取り消され、再試行ロジックは無視されます。実行時間の長い Transact-SQL ステートメント (BACKUP) や、DBCC コマンドなどの一部のジョブ ステップは、停止要求に応答するまで時間がかかることがあります。ジョブを停止すると、"Job Canceled" エントリがジョブ履歴に記録されます。

マルチサーバー ジョブ処理

マルチサーバー ジョブとは、1 つ以上の対象サーバーでマスタ サーバーにより実行されるジョブです。各対象サーバーからマスタ サーバーに定期的にポーリングし、その対象サーバーに割り当てられた新しいジョブのコピーをダウンロードした後、切断します。ダウンロードされたジョブは対象サーバーでローカルに実行され、終了時にマスタ サーバーに再接続してジョブ結果状態をアップロードします。

ms190741.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
対象サーバーがジョブの状態をアップロードするときにマスタ サーバーにアクセスできない場合、そのジョブの状態はマスタ サーバーが再びアクセスできるようになるまでスプールされます。
ジョブを開始するには
ジョブを停止するには
対象サーバーからマスタ サーバーにポーリングさせるには
対象サーバーのポーリング間隔を設定するには

参照

その他の技術情報

sysdownloadlist (Transact-SQL)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 4 月 14 日

変更内容 :
  • SQL Server 2005 Books Online 2005 年 12 月 5 日リリースで追加された、プロキシを使用するジョブの実行が失敗する可能性のある理由に関する注を削除しました。この問題は、SQL Server 2005 Service Pack 1 で修正されました。

2005 年 12 月 5 日

新しい内容 :
  • プロキシを使用するジョブの実行が失敗する可能性のある理由に関する注を追加しました。